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【ベストパートナー】レッドファルクス編 いつものんびりしてるのに…手前を替えたら本当にすごい!!

  • 2020年08月04日(火) 18時02分
「Road to No.1」

今回の“ベストパートナー”はレッドファルクス!(撮影:下野雄規)


今週は、過去に騎乗した名馬との思い出を語る『ベストパートナー』。今回振り返るのは、2016年、2017年のスプリンターズSを連覇したレッドファルクスです。久々に騎乗した2016年のCBC賞で重賞初制覇。その強さに驚愕したというミルコ騎手ですが、この一戦にはもうひとつ忘れられない思い出があるようで…。レッドファルクスの素顔、そして強烈な末脚の感触とともに、当時の思い出を語ってくれました。

(取材・文=森カオル)

※このインタビューは電話取材で行われました。

エンジンが2つある!? 乗っていて超気持ちがよかったなぁ


──今月回顧していただくベストパートナーは、ミルコ騎手を背に2016年、2017年のスプリンターズSを連覇したレッドファルクスです。

ミルコ とってもいい馬だったねぇ。大好きな馬はたくさんいるけど、あの馬もめちゃめちゃ大好きだった。白くて(芦毛)背中がキレイで、とっても賢くてね。気持ちも短距離の馬っぽくなかった。

──私もそんなイメージがあります。のんびりしているというか。

ミルコ そうですね。短距離馬なのにチャカチャカするようなところがなくて、いつものんびりしていました。ゲートに入るまでも、ずーっと落ち着いていた。でも、レースに行くとすごい脚を使ってくれる。自分の仕事をわかっている馬でしたね。まさかGIを勝つ馬になるとは思わなかったけど。

──ミルコ騎手が初めて騎乗されたのは、中京の未勝利戦(芝1400m)でしたね。レッドファルクスにとっては3戦目で、初勝利となったレースです。

ミルコ そうです。いい勝ち方だったけど、GIはもちろん、重賞を勝つような馬になるかというと、自信を持てなかったですね。当時は短期免許で乗りにきていた頃だから、そのあとは長いあいだ乗っていなかったし。JRAのジョッキーになって、久しぶりに乗せてもらったのがCBC賞でした。未勝利戦で乗ったときと比べてすごくよくなっていて、僕、「すごく変わった!」ってみんなに言いました。みんなもビックリしてましたね。時計も速かったし。

──速かったですよね。1分7秒2ですから。

ミルコ 勝ち方にビックリして、時計を見てまたビックリした。

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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