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【小倉記念予想】前走GI組不在の今年は○○組に注目

  • 2020年08月14日(金) 18時00分

各馬の位置取りが焦点に


 小倉記念は前走GI組がいると強いのだが今年は不在。前走GIII組とオープン特別組(リステッドも非リステッドも含む)を比べると前者が[7-5-6-60]に対し後者は[0-1-1-25]と劣勢。むしろ準オープン組のほうが[2-1-1-15]で脈がある。

 サトノルークスは休み明けの鳴尾記念こそ良いところがなかったが、それ以前の成績を考えるとここでは能力上位。ただ、ひょっとすると2000mでもこの馬にとっては距離不足という可能性もあるので、そこは意識しておきたい。位置取りもさすがに前走のようになっては厳しい。

 ランブリングアレーは2歳時にPOG本やグリーンチャンネルでも推した馬なので、本格化してきたことは個人的に嬉しい。ディープインパクト産駒であってもキレ味鋭いというタイプではないので、位置取りで勝負したい。

 サマーセントも上がり馬タイプかつ好位を取りたいタイプ。ちょっと気がかりなのは速いタイムの決着になった場合。これまでの競馬を見る限り、タイムはかかってくれたほうがよいように思える。

 サトノガーネットは重賞勝ち馬という点では格上的存在。問題は位置取りで、2000m戦の流れなら最後方にはならないと信じたい。今回は頭数も多いし、後方からだと進路に苦労するか距離損するかのリスクがある。

 ノーブルマーズは七夕賞こそ大敗だったが、それまでは一定の着差に収まっていた。7歳だが衰えている感じはなく、昨年3着の実績を素直に評価する手もある。

 サラスは復帰後の2戦がともに2ケタ着順でさすがに心配。もともとレースごとにムラはある馬だったので、たまたま2回続いただけと思いたいが、あとは人気と相談で扱いを決めたい。

 レイホーロマンスはレコード決着だった2018年のこのレースでも4着しているし、同じ配合のサマーセントよりも時計に対する安心感はある。近走内容を見ると勝つところまではイメージできないが、3着候補にはなりうる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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