スマートフォン版へ

【菱田裕二騎手】“千直だけの馬じゃない”ジョーカナチャンと更なる高みへ!

  • 2020年08月16日(日) 18時02分
今週のFace

ジョーカナチャンとのコンビで北九州記念に挑む菱田裕二騎手(C)netkeiba.com


絶好のスタートから先手を奪い、アイビスサマーダッシュを制覇したジョーカナチャン。豊富なスピードが武器の快速牝馬が、北九州記念に挑みます。昨秋からコンビを組むのは菱田裕二騎手。当初はある理由から「馬場へは最後出しでした」と言いますが、アイビスSDではその課題を克服したことが勝利につながったと話します。いったい何があったのでしょうか。

(取材・構成:大恵陽子)

※お忙しい中、電話取材にご対応いただき、この場を借りて感謝申し上げます。

パドックから感じた違い


――ジョーカナチャンでアイビスサマーダッシュ制覇、おめでとうございます!

菱田裕二騎手(以下、菱田騎手) ありがとうございます。

――菱田騎手が初めて乗ったのは5走前、昨年10月のルミエールオータムダッシュからです。初めて乗った印象はどうでしたか?

菱田騎手 それまで千直に実績があったんですけど、この時は自分でもうまく乗れなかったですし、内枠でいろいろかみ合わなくて10着。正直、いいイメージでは終われなかったです。ただ、よくよく考えると、テンは速かったんですけど、やっぱり内枠のぶんでいいポジションが取れなくて、しょうがなかったかなって結論にはなりました。

――続いて淀短距離Sに出走し、1200mで2着に粘りました。

菱田騎手 この時は、追い切りの感触も良かったんですよ。行く馬もあんまりいなくて、積極的に行ってみようと思いました。1200mにしてはテンをゆっくり逃げられたこともあって2着に粘ってくれて、すごくいい印象で終われました。千直のスペシャリストみたいな馬って結構いると思うんですけど、「千直だけじゃなくて、1200mでもしっかりやれるんだな」って思いました。

――千直と1200mは、見た目からしてコーナーの有無など違いがありますが、道中の息の入れ方などは変わりますか?

菱田騎手 この子は千直、1200m問わずに、ハナに立つと道中はいい感じで息が入っているなって感じます。

――続く北九州短距離Sでは1200mにしては2番手以降を離して逃げたな、と感じました。

菱田騎手 「この次は千直だろうな」って思っていたので、千直のレースを意識して、周りに関係なく、テンをしっかり出していこうってイメージでレースをしました。

――次走の韋駄天Sに生きましたか?

菱田騎手 そうですね、つながった部分もあるんじゃないかと思います。ラスト1Fくらいまでは僕の方が手応えが良くて、横でライオンボスの手が動いたり、ステッキが入っているのが分かっていたんですけど、差されてしまいました。そこは僕の力不足もあったなと思います。

――アイビスサマーダッシュではライオンボスとの斤量差が詰まって、枠の内外も逆になりました。出馬表を見てどう思いましたか?

菱田騎手 なるべく外枠にって祈っていて、なおかつライオンボスより外なら最高だなって思っていたんですけど、実際にはライオンボスより内だったので、出馬表を見た時はあまりいい印象は持たなかったです。

――その状況で、レースのイメージはどう作っていったんですか?

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

ジョッキーや調教師など、毎週“旬”な競馬関係者にインタビュー。netkeiba特派員がジョッキーや調教師、厩舎スタッフなど、いま最も旬な競馬関係者を直撃。ホースマンの勝負師としての信念から、人気ジョッキーのプライベートまで、ここだけで見せてくれる素顔をお届けします!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング