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「橋」「湖」「岳」のつくレース、それぞれいくつある?

  • 2020年08月22日(土) 12時00分

各地域に縁のあるレース名が多数


 先週の「ウイニング競馬」で新潟の新発田城特別を実況した際、JRAの各競馬場で行われている“城レース”の話をしました。その前の週にも高田城特別があって、「“城”を冠した特別競走はいくつあるんだろう?」と思い、調べてみた結果をご報告したわけです。

 “城レース”は、新潟の2レースのほか、大阪城S、竹田城S(ともに阪神)、安土城S(京都)、小倉城特別(小倉)、名古屋城S(中京)、鶴ヶ城特別(福島)がありました。これに函館の五稜郭Sも加えると、計9レースを数えます(稲城特別、山城S、平城京S、城崎特別は除く)。昔は福島に青葉城特別がありましたが、2008年を最後に行われなくなってしまいました。

 では、“橋レース”、“湖レース”、“岳レース”はそれぞれいくつあるでしょう?

 まず“橋レース”。そのほとんどは阪神、京都、小倉で行われています。阪神が戎橋特別、心斎橋S、天神橋特別、天満橋S、京橋特別、京都が渡月橋S、観月橋S、小倉が関門橋S、若戸大橋特別です。あとは、船橋S(中山)、萬代橋特別(新潟)、豊橋特別(中京)で計12レース。淀屋橋S、鶴橋特別(阪神)、尾頭橋特別、納屋橋S(中京)はこの1年間行われていません。

 “湖レース”が多いのは東京。まず、富士五湖すべて(本栖湖、河口湖、山中湖、精進湖、西湖)を冠した特別競走があります。それに加え、相模湖特別、芦ノ湖特別が東京の“湖レース”です。

 ほかでは、札幌で阿寒湖特別、函館で洞爺湖特別、新潟で瓢湖特別、中京で伊良湖特別、浜名湖特別の計12レースが行われています。大沼S(函館)や五色沼特別、雄国沼特別(福島)、宝ケ池特別(京都)、蛍池特別(阪神)は“湖”の字を含まないので除外しました。魚沼特別(新潟)、御池特別(京都)も沼、池がつきますが、由来を調べるとちょっと“異質”と思われます。

 そうそう、中山に霞ヶ浦特別、京都に琵琶湖特別がありましたが、これらも廃止または休止中(?)。日本を代表する“湖”で、東西のトレセンにも近いので、縁はあるはず。復活しないんでしょうか?

 そして“岳レース”。“山”はけっこうあるものの、“岳”は限られます。一番多いのが新潟で谷川岳S、中ノ岳特別、大日岳特別、管名岳特別の4レースが“集中”。ほかでは、東京の八ヶ岳特別、函館の駒ケ岳特別、横津岳特別、福島の燧ヶ岳特別、小倉の開聞岳特別があり、さらに東京の富嶽賞も加えると全部で10レースになります。ちなみに、かつては札幌に十勝岳特別、新潟に白馬岳特別がありましたが、なくなってしまったようです。

 で、きょう22日は、新潟で瀬波温泉特別が行われます。“温泉”の文字が入るレースは全部で7つあるのですが、みなさんわかりますか?答合わせはきょうの「ウイニング競馬」でやりましょう(ただし、時間の都合でできなかったときは来週の当コラムで!)。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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