“新潟マイルの鬼”田辺裕信騎手(C)netkeiba.com
新馬戦を快勝し、2戦目は新潟2歳Sへ出走予定のブルーシンフォニー。コンビを組むのは、2015年にロードクエストでこのレースを制した田辺裕信騎手です。ファンの間でも買い! と評判の、新潟マイルを得意とする田辺騎手に、このコースについてや、ロードクエストとの同レース優勝時の振り返り、そしてパートナーのブルーシンフォニーについてお話しいただきました。
(取材・文=佐々木祥恵)
※このインタビューは電話取材で行いました。
あの時が、これまで重賞を勝った中でも1番楽だったのではないかと…
――新潟のマイル戦、田辺騎手は大得意、馬券は買いだと評判ですけど?
田辺 誰が言ってたのですか(笑)?
――データが言っています(笑)。ご本人は得意と思われたことはないのですね?
田辺 はい、そう思ったことはないですね。夏だけの成績を見たら良いのかもしれないですけど、自分自身新潟でよく乗っているという感覚がないんです。春や秋は基本新潟に行かないですし、夏だけなので、どちらかというとアウェーな感じです(笑)。
――新潟マイルはどのようなコースでしょう?
田辺 特徴があまりないコースですね。
――スタート後、直線が長いですよね? 新馬は遅いみたいですけど、前半はペースが速くなりやすいようですね?
田辺 それもメンバーや乗っているジョッキーによると思います。でもすごく遅くなる時もあれば、どうしても行きたい馬が何頭もいて速くなってしまったり、極端ですよね。逃げる時はスローでとは思いますが、なかなかうまくはいかないですし、理想と現実は違いますね。新馬は基本、逃げたくないですから。逃げたい場合でも、1頭では逃げたくないみたいな(笑)。
――その新潟マイルの新潟2歳Sは2015年にロードクエストで制していますが、あの馬は新馬戦はM.デムーロ騎手が乗って、スタートで出遅れて直線凄い脚で勝っています。そのレースを見てどう乗ろうとか、作戦はありましたか?
田辺 正直新馬戦1回だけではわからないです。新馬だけ勝ってその後のパフォーマンスが伸びない馬もいますし、1度走ってガラッと良くなる馬もいます。