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【小倉2歳S予想】なぜか人気が伸びないこともある芝1200mの新馬組

  • 2020年09月01日(火) 12時00分

勝ち方が地味な馬ほど妙味あり?


 小倉2歳Sは、過去10年の前走新馬戦組回収率が単199%・複132%となっている。着度数としては[5-5-8-51]なのだが、馬券に絡んだ18頭のうち7番人気以下だった馬が7頭いる。その中に15番人気1着したオーミアリスなどもいるため、回収率の数字が大きくなっているわけだ。

 ちなみにそのオーミアリスは本番と同じ小倉芝1200mの新馬戦を勝ってきた馬。馬券に絡んだ18頭のうち13頭は同じ小倉芝1200mから。残り5頭中4頭も他場の芝1200mから来た馬で、ダートや芝1400m組からは3着馬が1頭(京都ダート1200mから来て3着したハギノコメント)いるだけだ。

 大きな条件替わりではないのに人気薄の馬が来る。それだけ新馬→小倉2歳Sという馬の見極めは難しいということだろう。

 同距離である芝1200mの新馬戦(他場を含む)を勝っているのに人気にならないということは、勝ち方が地味だったということだろう。タイムが遅いか、着差が小さいかなど。しかし、新馬のタイムが人気の根拠になると危険な人気馬が生まれるというのは他の2歳重賞にも言えること。あまり常識にとらわれず、人気薄馬にチャレンジしてもよいのではないだろうか。しかも今年は該当馬が九州産を入れても3頭だけ。目をつぶって人気3番目の馬、それが怖かったら2番目の馬に賭けてみるという手もある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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