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【新潟記念予想】難解なハンデ重賞を晩夏と脚質から読み取る/三宅誠

  • 2020年09月04日(金) 18時00分

過去10年で7度、3連単の配当が10万円を超えている(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 サマー2000シリーズの最終戦、新潟記念。

 過去10年で7度の3連単10万超の高配当になるなど、穴党必見のレースになっている。ここでは過去10年の気候成績と脚質分析を中心に、激走馬を抽出していきます。

・過去10年の勝ち馬と人気の関係
・1番人気馬【2・2・0・6】
・2番人気馬【2・0・0・8】
・3番人気馬【0・0・2・8】
・4番人気馬【0・0・1・9】
・5番人気馬【2・1・0・7】
・6番人気馬【2・2・0・6】
・7番人気〜【2・5・7・88】

・過去10年の気候
暑:5回
酷暑:3回
暖:2回

 1番人気は2勝を含む4連対。2〜3番人気も8度の圏外と、人気馬の信頼度は低め。

 激走馬は過去10年で18頭。12・13・15年は馬券内全て激走馬での決着となっている。

〇激走馬注目ポイント

1.激走馬18頭中8頭が、晩夏(8〜9月)の準OP以上で連対の実績あり。
10年 10人気 2着 トウショウシロッコ(06年 セントライト記念 2着)
11年 9人気 2着 サンライズベガ(09年 新潟記念 2着)
13年 10人気 1着 コスモネモシン(11年 クイーンS 2着)
   8人気 2着 エクスペディション(12年 小倉記念 1着)
15年 13人気 3着 ファントムライト(14年 レインボーS 2着)
16年 9人気 3着 ロンギングダンサー(15年 新潟競馬場開設50周年記念 1着)
17年 6人気 1着 タツゴウゲキ(17年 小倉記念 1着)
19年 8人気 3着 カデナ(19年 小倉記念 2着)

2.激走馬18頭中9頭が、逃げまたは先行で馬券内に入っている。
                   通過順
11年 9人気 2着 サンライズベガ   1-1
12年 9人気 2着 タッチミーノット  3-3
13年 8人気 2着 エクスペディション 1-1
   7人気 3着 ファタモルガーナ  3-3
15年 6人気 1着 パッションダンス  3-3
   9人気 2着 マイネルミラノ   2-2
17年 6人気 1着 タツゴウゲキ    2-2
   12人気 3着 カフジプリンス   3-3
19年 6人気 2着 ジナンボー     4-4

3.激走馬18頭中6頭が、このレース前年敗退から馬券内に入っている。
10年 10人気 2着 トウショウシロッコ(09年 12着)
11年 9人気 2着 サンライズベガ(10年 3着)
12年 9人気 2着 タッチミーノット(11年 4着)
13年 10人気 1着 コスモネモシン(12年 13着)
   8人気 2着 エクスペディション(12年 4着)
16年 9人気 3着 ロンギングダンサー(15年 4着)

〇激走注目馬
・ウインガナドル
8〜9月【1-1-2-2】5着以下なしと安定。
前回(17年)同レースは逃げて、勝ち馬と0.1秒差の4着。

・アールスター
前走小倉記念は10番人気1着。
昨年8〜10月にかけて連勝の実績あり。

・サトノダムゼル
昨年8月下旬の新潟で先行して1勝。
8〜9月【3-0-0-0】と優秀。



■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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