前走クラス別成績で比較すると…
秋三冠目の前にトライアルが3つあった時代を知る競馬ファンはそれなりの年配という時代になってしまった。いまは春の実績馬も一回使って本番なので、プレップの段階からある程度の仕上げで臨まざるをえない。
菊花賞が10月の施行になったのが2000年。それより前、1986〜1999年のセントライト記念について前走クラス別成績を見ると、
それに対し2000年以降は
平均出走頭数が違うので本当は勝率や複勝率をそのまま比べてはいけないのだが、前走GI組は複勝率が微減というか横ばいの一方で勝率がアップ。そして回収率は明らかに上がっている。
反面、前走条件戦組は明らかに苦しくなっている。勝率は半分以下、複勝率はほぼ半分に。その結果として回収率は単複とも50%台ということになってしまった。
1986〜1999年は平均すると11頭立てくらいで行われることが多かったので勝率や複勝率は下がって当然なのだが、それを差し引いても前走条件戦組の率は落ちている。また、頭数の影響は前走GI組も同様。というか、そう考えると前走GI組は実質的に率が上がっている。
今年の前走GI組、つまりダービー組は3頭。人気になりそうだが、やはり軽い扱いはできない。