昨年はスティッフェリオが逃げ切って優勝(撮影:下野雄規)
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こちらからご覧いただけます 先週の中山は週中の降雨がなく、さらに週末が雨予報だったことで芝は散水も控えめだったはずだ。しかし、予報が外れて週末の雨もほとんどなかったことによって乾いた状態。それでも、馬場コンディションは重い。
JRAの馬場発表では「良」となっていたが、月曜のメインレースとして行われたセントライト記念の勝ちタイムは2分15秒0。過去10年のなかでもダントツで遅いタイムだった。
昨年のセントライト記念は前日から当日にかけての雨量が非常に多く、JRAの発表では「重」となっていたにも拘わらず、勝ち時計は2分11秒5。ペース差を考えても明らかに速い走破タイム。今開催中山芝の路盤は、ここ数年の秋の中ではずば抜けて走りづらい「重い」路盤だ。
今年の中山の路盤はタフ。道中の負荷が激しい。下級条件では、普通のペースで先行するとスタミナ不足で止まってしまう。よって、前半は後方待機している馬が恵まれるケースが目立つ。騎手も気づいて、ますますスローペースとなるだろう。
そして、上級条件のレースは「先行有利」になりやすい。今開催に行われた重賞の紫苑ステークス、京成杯オータムハンデ、セントライト記念は3レース全てがトラックバイアス「前有利」。
オープンクラスで走れるような体力を備えた馬にとっては、差し馬が速い脚を使えない方が不利。先に書いたように、騎手の意識でペースも遅くなりやすいため、先行した馬が恵まれやすい。
今週の中山は週中の雨量が多い天気予報。週末の天候は問題なさそうだが、今の路盤の状態では晴れたとしても、路盤の回復は望めない。今週も先週と大差なく「重い」の馬場コンディションを想定する。
前走と前々走は重馬場で2着のカレンブーケドール(撮影:下野雄規)
先行できる馬。なかでも、重い馬場コンディションに対応できるタイプを狙う。
カレンブーケドールは近3走連続で馬場コンディション「稍重い〜重い」と判定する重い馬場コンディションの重賞に出走して2着。前走の京都記念はトラックバイアス「外有利」と判定したように、外を通る馬に有利な状況。
前半が後方の位置取りになってしまったのは、最内枠からのスタートだったことによって、ダッシュがつかなかった影響が大きい。本来は先行できる馬。トラックバイアスに恵まれなかったにも拘わらず2着に走れた前走を考慮すると、馬場コンディションが重めの芝2200mに対する適性は高い。
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