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【オールカマー予想】オールカマーは非根幹距離の重い馬場でも適応力が高い血統を狙う

  • 2020年09月25日(金) 19時00分
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「適性」の他に重要な要素「気持ち」とは…


 JRAの芝にレースに出走するGI級の馬達は400mで割れる根幹距離(芝1600m、芝2000m、芝2400m)直線でもスピードが発揮できる軽い馬場。JRAの芝の血統は根幹距離の広いコースで能力を発揮できるように、進化、淘汰されているわけです。

 ただし、競馬で要求される能力の方向性は一定ではありません。JRAの芝競馬も常に根幹距離の軽い馬場で行われるわけではないのですから。

 たとえば、今年の宝塚記念はクロノジェネシスが圧勝。他の5人気以内に支持された人気馬達は、大差で馬券圏外に沈みました。JRAの芝競馬で要求されない能力が要求されたため、途中で競馬を「諦めて」しまったからです。

 主流ではない適性や重い馬場の場合「適性」はもちろん重要ですが「諦めないガッツや適応力」も重要な要素になります。

 俗にいう、重い馬場への適性は、スピードとは相反する馬力も大事ですが、いつもとは異なる馬場、状況への適応力でも諦めない「気持ち」も大事。血統は身体能力だけではなく、気持ち(気性)も傾向はあります。非根幹距離の重い馬場でも諦めない気持ちに優れた血統にも注目です。

 カレンブーケドールは母父がスキャットダディ。同種牡馬の代表産駒には無敗でアメリカ三冠を優勝したジャスティファイ。さらにUAEダービーを18馬身差以上で圧勝したメンデルスゾーン。アメリカ産馬ながら2歳で欧州G1を優勝してカルティエ賞を受賞したレディオーレリア、そして日本でも高松宮記念を優勝したミスターメロディがスキャットダディ産駒。

 芝、ダート問わず、開催国も問わずにスーパーG1馬を多数出せるのはスキャットダディの身体能力の高さはもちろんのこと、様々な馬場や状況に、対応できる気性(気持ち)も優れているから。

 カレンブーケドールは本質的には軽い馬場の根幹距離でベストパフォーマンスを発揮できるタイプ。ただし、現在のJRAに出走する芝中距離GIクラスの馬の中では、非根幹距離やタフな馬場など、主流の能力を発揮するのが難しい状況へも適応力が高いタイプ。重い馬場の非根幹距離は、他の馬よりも能力発揮へのマイナス幅が少ない分有利です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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