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【凱旋門賞】武豊騎手“ジャパン”で参戦!名手に託された今回のミッション&全8回の挑戦の記録

  • 2020年09月28日(月) 18時02分
海外競馬通信

▲日本を代表する名手、自身9回目の凱旋門賞参戦へ (撮影:高橋正和)


10月4日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞に、アイルランド調教馬のジャパンで参戦することとなった武豊騎手。自身にとって3年連続、9回目の挑戦となります。

ジャパンを管理するのは、アイルランドの名伯楽エイダン・オブライエン調教師。この抜擢に込められた、武豊騎手に託すミッションとは? 世界の競馬を知り尽くす合田直弘さんが、今回の挑戦の意義を解説します。

さらに後半では、武豊騎手が参戦した過去8回の凱旋門賞を写真で振り返り。数々の場面で武豊騎手と行動を共にしてきた作家の島田明宏さんの言葉を添えて、初参戦となったホワイトマズル、今回騎乗するジャパンの近親サガシティなど、超貴重な写真が満載です!


◆合田直弘氏の視点「スランプにある同馬をユタカマジックで…」


 前売り1番人気のラブ(牝3)を筆頭に、凱旋門賞に複数の手駒を送り込む愛国の伯楽エイダン・オブライエン調教師が、その1頭であるジャパン(牡4)の鞍上に武豊騎手を指名した。

 G1英オークス2着馬シークレットジェスチャーの全弟で、タタソールズ10月1歳市場にて130万ギニー、当時のレートで2億1千万円という高値で購買されたのがジャパンだ。

 極めて高かったであろう周囲の期待に応えて、2歳秋にはG2ベレスフォードSを制し重賞初制覇。そして3歳時には、パリ大賞、インターナショナルSという2つのG1を制した他、凱旋門賞4着などの実績を残し、欧州10F〜12F路線におけるトップホースの1頭となった。

 松島正昭氏が代表をつとめるキーファーズが、ジャパンの権利の半ばを買収して共同馬主となった今季、残念ながら同馬の成績はここまであまり芳しくない。4戦して勝星がなく、直近のG1愛チャンピオンSでも勝ち馬マジカルから6.1/2馬身遅れの5着に敗れた。

 しかし、本来の力を出せば凱旋門賞でも争覇圏に入る馬であることは間違いなく、スランプにある同馬をユタカマジックで覚醒させることが、武騎手に託された使命となる。

 これで3年連続9回目の凱旋門賞参戦となる武騎手だが、01年には単勝40倍で10番人気のサガシティを3着に持ってきた実績がある。そしてジャパンは、そのサガシティの甥にあたるという縁もあるのだ。

 昨年の凱旋門賞当日には5つのG1に騎乗していたように、欧州最高の檜舞台に立つことが「当たり前」になっている武騎手が、凱旋門賞制覇という究極の勲章を手にする場面を、競馬ファンであるならば見逃すわけにはいかないはずである。


◆島田明宏氏の言葉と共に…写真で振り返る全8回の挑戦の記録


1994年ホワイトマズル
現地メディアの厳しい批判…その屈辱をエネルギーに

海外競馬通信

▲吉田照哉氏所有の英国調教馬ホワイトマズルで初参戦 (C)T.I.S.


 凱旋門賞初参戦となった1994年の騎乗馬は吉田照哉氏所有の英国調教馬ホワイトマズル。武豊騎手との初コンビは同年7月23日のKジョージVI世&QエリザベスDSで、僅差の2着だった。

 第73回凱旋門賞の出走馬は20頭。ホワイトマズルは序盤、促しても進んで行かず、後方に控えた。最終コーナーで外に出して猛然と追い込むも、勝ったカーネギーに2馬身ほど及ばぬ6着に終わった。その騎乗は現地メディアの厳しい批判に晒された。

「あのとき味わった悔しさがあったから、2001年からフランスに長期滞在する決断をしたのかもしれません」と武騎手。世界最高峰の舞台で味わった屈辱をエネルギーに替え、その後も海を渡りつづける。

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