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【スプリンターズS・シリウスS予想】秋のGIがついに開幕!! 調教で好時計を出した馬は??

  • 2020年10月01日(木) 19時30分

カフェファラオは問題なし


 今週はスプリンターズS。そのポイントになりそうなのが、現在の中山競馬場の芝。ここまで重賞は4レース行われていますが、そのうち、外回りで行われた3レースが最終追い切り栗東坂路の優勝となっています。この調教傾向を重視すれば、自然と本命は栗坂からの選択になりますが、もうひとつ、過去のスプリンターズSから見えてくる傾向があります。こちらについては、ウマい馬券で予想根拠として、説明させていただきますね。

 そして、明日更新予定の重賞捜査網。今秋もGIは全頭解説を担当させていただいています。予想コラムでは触れることができなかった馬についても、1分程度ではありますが、しっかり解説させていただいていますので、どうぞ参考にしてみてください。

【シリウスS/カフェファラオ】

 圧倒的な1番人気を裏切った前走はあまりにもたくさんの考えられる敗因があるだけに、ここは好走時と比較した調教内容で判断した方がよいでしょう。ユニコーンSは2週前追い切りから3週続けて、南Wでの併せ馬を行っていましたが、その点については今回も全く同じになります。

 週末は坂路で時計を出していますが、正味15-15程度だった時計が今回は4F56、57秒あたりの数字が多いので、負荷としてはユニコーンSよりも強め。夏を越しての休み明けになりますが、動ける状態をつくるために調教内容はしっかりしているといった感じ。最終追い切りでの動きも力強いフットワークで安定した走り。ゴール直前ではやや遅れて見えましたが、手応えには余裕があり、特に問題なかったように思えます。

【スプリンターズS/グランアレグリア】

 前走安田記念は最終追い切りが南Wで6Fから時計を出し、5Fは65秒を切る速い数字。牝馬の場合、最終追いが強くなることによって、レースでのテンションや馬体重に影響する場合がありますが、さすがは藤沢和雄厩舎。そこもしっかりと判断できているからこその強い攻めでアーモンドアイを撃破する形となりました。

 それゆえに、強い追い切りがポイント。高松宮記念の最終追い切りが坂路4F51.9秒だったことを思えば、やはり最終追いの速さは重要だと思います。そういった意味で今回の最終追いの時計は標準程度かなといった感じ。過去2走の仕上がりは宮記念<<安田と個人的な判断をしていますが、今回は宮記念よりも少しだけ下と見ています。

【スプリンターズS/モズスーパーフレア】

 中2週の高松宮記念惨敗以降、レース間隔をあけて使うことを徹底してきました。それ以降、京阪杯での8着を除けば、ほぼ安定した走りになっています。前走に関しても、ハイペースを恐れることなく、自分の競馬に徹して2着。それゆえにこの舞台なら、是が非でもハナにこだわるというレースになるでしょう。

 あとはそれを支える状態。調教内容に関しては、1週前、最終追い切りともに坂路4F50秒台。1週前追い切りは併せ馬で先着でしたが、あまりにも楽々と相手を突き放す動きには惚れ惚れさせられます。状態に関しては今までで一番とも思える最終追い切りの動きでもあり、今度こそ、1位でゴール板を通過してのGI勝利を叶えたいところでしょう。

【スプリンターズS/ダノンスマッシュ】

 前走セントウルSは休み明け、そして次にスプリンターズSが控えているということもあり、いろんなことが計算された中での仕上げ。とはいっても、きっちり力は出せるように、それなりに負荷はかけられていたので、順調さを欠いての仕上がり不足とは全く違います。「次への伸びしろを残した仕上げ」というイメージで見ていましたが、それでもレース結果は完勝。

 安田隆行調教師も「思っていた通り、というかそれ以上に良くなっていますね」と手応え十分。高松宮記念の時は1週前追い切り、最終追い切りともにCWでしたが、今回は週末と最終で坂路追い切り。いつものパターンで仕上げてきました。時計的には少し物足りない部分もあるかなといった印象ですが、中2週ならこれで十分といったところなのかもしれません。

【スプリンターズS/ダイアトニック】

 前走は雨がすべて、ではないというのがレース翌週に安田隆行調教師の話を聞いた私の印象。やっぱり栗東坂路で追い切ることができる、これはレースに向かって調子を上げていく上で重要なのかもしれません。そういった意味では今回はしっかり坂路で調教を積むことができています。

 ただ、肝心の動きが今ひとつ。1週前追い切りは併せた相手が最後に脚色鈍ったこともあり、それに合わせたところはあったと思いますが、1F13.4秒。1週前でここまで遅いラストは条件クラス時代に遡ってもありません。最終追い切りは4F目標識で仕掛けられましたが、そこでもたつくような仕草があり、併せた相手に手応え劣勢。ゴール直前では互角まで持ち込む感じでしたが、攻め動くタイプとしては、かなり物足りない動きだったと思います。

◆次走要注意

・9/27 神戸新聞杯【ディープボンド】(4人4着)

 今回の最終追い切りは京都新聞杯やダービーの時のような、CW6F81秒台という速い数字ではなく、84秒台の遅い時計。動き自体は素晴らしかったと思いますが、明らかにトライアル的な時計の出し方だったと思います。それで馬体重が6キロ増で4着なら素晴らしい内容。次こそ馬券的に狙えるはずです。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りCW6F81秒台なら勝ち負け。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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