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【スプリンターズS予想】スプリンターズSは日本以外でも超良血と呼ばれる馬を狙う

  • 2020年10月02日(金) 19時00分
今週日曜夜は仏G1・凱旋門賞!
馬券発売が行われる欧州最高峰のG1を亀谷敬正が血統で紐解きます。
スプリンターズSの後は23:05発走の凱旋門賞予想をぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想をみる

「サンデー系以外の良血」がカギか


 日本は「東京芝2400mのダービーで勝つための血統」の価値が高い国。ここ20年はサンデーサイレンスの血統を中心に選別が行われたといっても過言ではないでしょう。

 しかし競馬で要求される能力の方向性は一定ではありません。サンデーの血がさほど重要ではないレースも世界中にはたくさんあります。日曜夜に行われる凱旋門賞でもサンデーの血があまり目立たないのは(個人的には重要だと思いますが)ロンシャンの芝2400mではサンデーの血を中心に淘汰されていないからです(凱旋門賞の予想はウマい馬券にて公開)。

 そして日本でもサンデー系の能力の方向性が重要ではないレースは多々あります。スプリンターズSも、日本の芝GIレースながら、サンデー系の血はさほど目立たないレース。同レースは3年連続で父サンデー系は3着以内にも走っていません。昨年の1〜4着馬は母系にもサンデーサイレンスの血を持っていませんでした。

 スプリンターズSは、サンデーを持っていたらダメ…は言い過ぎでしょうが「サンデー系以外の良血」が力を発揮しやすい傾向のレース。とはいえ、勝つのは「要求される能力の中で最も優れている馬」絶対的能力、すなわち日本以外でも実績を残す世界的良血馬となるわけです。

 モズスーパーフレア、ダノンスマッシュは昨年の2、3着馬。どちらもサンデーの血を持たない馬。

 モズスーパーフレアの父父ゴーンウェストは、見方によっては「世界での多様性(G1実績)」ではサンデーと互角かそれ以上。昨年の勝ち馬タワーオブロンドンの父レイヴンズパスも父父がゴーンウェスト。また、JRAのダート1400mのレコードホルダーもゴーンウェスト系。米国、欧州、日本すべての国でG1勝ち馬を出している父系。

 ダノンスマッシュは父がロードカナロア。日本、香港両方の芝1200mG1を優勝。さらに日本の芝マイルGIも優勝。母系にはクリスエス。シンボリクリスエスの父でエピファネイアの父父。イギリスダービー馬プライズド。ブリーダーズCクラシックを勝ったゼニヤッタの母父もクリスエス。世界各国で母系に入っても超G1級の実績を収める血。一部マニアの間では(笑)母父ダンチヒ系の○×が話題になるのかもしれませんが、その議論は「亀谷競馬サロン」や「ウマい馬券」に譲りましょう。

 ライトオンキューの父シャマーダルは、世界トップレベルの名種牡馬。香港ではエイブルフレンド、パキスタンスターなど複数のG1馬を輩出。そしてアイルランドではピナトゥボが誕生。同馬は昨年のアイルランド2歳G1(ヴィンセントオブライエンナショナルS)で9馬身差の圧勝。21世紀の世界最高レーティング128を記録した馬。シャマーダルの父ジャイアンツコーズウェイもヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアすべての国で成功を収めたスーパー種牡馬。

 母父レイヴンズパスも良血。先に書いたように、昨年の同レース勝ち馬タワーオブロンドンの父。イギリスG1のクイーンエリザベスS、そしてアメリカのブリーダーズCクラシックと異なる国でG1レースを優勝。さらに日本の芝のGI勝ち馬も出してしまうのですから世界レベルで絶対能力に優れている証。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のスプリンターズS予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

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