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【毎日王冠予想】激走馬の共通点は、気候・暖と距離実績/三宅誠 

  • 2020年10月09日(金) 18時00分

道悪に実績があるサンレイポケット(c)netkeiba.com


 71回目の開催となる伝統の一戦、毎日王冠。

 昨年は堅い決着となったが、過去10年で3連単30万超の高配当が3度飛び出すなど波乱の可能性を秘めている。また、今年は台風14号の影響により、馬場が悪化する見込みとなっている。ここでは過去10年の気候成績と馬場実績を中心に、激走候補を抽出していきます。

・過去10年の勝ち馬と人気の関係
・1番人気馬【6・0・0・4】
・2番人気馬【0・2・0・8】
・3番人気馬【1・2・1・6】
・4番人気馬【1・1・1・7】
・5番人気馬【0・1・3・6】
・6番人気馬【1・1・1・7】
・7番人気〜【1・3・4・55】

・1番人気は6勝を挙げている。
近5年は【4・0・0・1】と優秀。激走馬は過去10年で11頭。
10年は馬券内3頭、14年は連対馬2頭が激走馬となっている。

○注目ポイント

1.激走馬11頭中6頭が、重賞+気候:暖で連対実績あり。
10年 6人気 1着 アリゼオ(10年 スプリングS 1着)
   8人気 2着 エイシンアポロン(09年 デイリー杯2歳S 2着)
13年 6人気 2着 ジャスタウェイ(12年 毎日王冠 2着)
14年 8人気 1着 エアソミュール(14年 鳴尾記念 1着)
15年 7人気 3着 イスラボニータ(14年 セントライト記念 1着)
18年 6人気 3着 キセキ(17年 菊花賞 1着)

2.激走馬11頭中6頭が、重賞芝1800mで連対または激走実績あり。
10年 6人気 1着 アリゼオ(10年 スプリングS 2人気1着)
13年 6人気 2着 ジャスタウェイ(12年 毎日王冠 12人気2着)
14年 11人気 2着 サンレイレーザー(13年 エプソムC 7人気3着)
15年 7人気 3着 イスラボニータ(14年 共同通信杯 1人気1着)
16年 11人気 3着 ヒストリカル(12年 きさらぎ賞 4人気2着)
18年 6人気 3着 キセキ(17年 毎日杯 7人気3着)

3.稍重となった2年間での馬券内6頭が上がり33〜34秒台。
10年 6人気 1着 アリゼオ(34.5)
   8人気 2着 エイシンアポロン(34.8)
   9人気 3着 ネヴァブション(34.4)
16年 1人気 1着 ルージュバック(33.4)
   3人気 2着 アンビシャス(33.6)
   11人気 3着 ヒストリカル(33.6)

○激走注目馬
・ダイワキャグニー
前走、不良のエムソムカップは快勝。
気候/暖の東京1800mで4勝を挙げる。

・アイスストーム
気候/暖の東京1800m[2・0・1・1]と良好。
メイSは上がり33.3秒で1着。

・サンレイポケット
気候/暖で連続激走の実績あり。
稍重〜不良[1・1・0・0]と優秀。



■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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