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【秋華賞予想】エピファネイア産駒が成功する理由を秋華賞デーで改めて実感する

  • 2020年10月16日(金) 19時00分
今週末は秋華賞!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

無敗の牝馬三冠の可能性は高い


 今週は「亀谷競馬サロン」のゲストに「AI競馬」の著者、城崎哲さん。

 城崎さんは機械と競馬システムについて30年近く取材し続けています。城崎さんからも最近の機械学習を使った競馬の楽しみ方を色々と教えていただき、大変勉強になりました。

 対談でも話題になったのは「血統」という特徴量(ファクター)を、どのように機械に学習させるのか?城崎さんの著作「AI競馬」に登場するエンジニアは各々どのように学習させているか?ということ。

 たとえばデアリングタクトの父エピファネイアは、2年前の今頃は産駒が1頭もいませんでした。初年度産駒はデアリングタクトの世代だからです。

 よって、機械によっては「エピファネイア産駒であることは、サンプルが少ないのでほとんど意味がない」と結論づけてしまうことはありえます。「血統そのものに意味がない」としてしまう機械もあるかもしれません。(その是非は、ここでは割愛しますので亀谷競馬サロンで詳しく、議論解説します)

 その一方で「今年1年エピファネイア産駒を芝で買い続けることは馬券においてかなり有効である」と昨年予測する機械、システム作りもやり方によっては可能です。先週までの芝レースにおいて、エピファネイア産駒の単勝回収率は129%。先月のローズSも同種牡馬の産駒ムジカが14人気で2着激走するなど、デアリングタクト以外の産駒も重賞レースで存在感を示しています。

 そしてボクのYouTubeをご覧の方はご存知でしょうが、エピファネイアは昨年の産駒デビュー前に「今年最も注目の種牡馬」と推奨しました。大きな理由は以下の4点

・エピファネイアの母シーザリオも優れた繁殖牝馬
・サンデーサイレンスの孫の繁殖に配合しやすい(ディープが父の繁殖にも配合しやすい)
・キングカメハメハ産駒の繁殖にも配合しやすい
・シンボリクリスエスの孫になる

 あたりまえですが、エピファネイアの産駒はもれなく名牝シーザリオの孫にもなります。古くから「名牝系の繁殖は成功しやすい」という血統格言があります。

 また、サンデーサイレンスの孫の繁殖、キングカメハメハの繁殖は、多くが良血。しかもどちらの良血にも配合できるのも強みです。

 さらにシンボリクリスエスは直仔だとパワーが主張しすぎてJRAの芝競馬で重要なキレ勝負への適応力に欠く馬も多いのですが、孫ならばそれも和らぎ体力だけを補強してくれやすくなります。

 以上の傾向は、産駒がゼロの段階からわかりきっていたことですし、このような特徴(傾向、データ)を上手に機械に学習させれば、産駒がゼロの段階からエピファネイアが素晴らしい種牡馬の可能性は高い。と機械に導き出させることはできます。

 今週末は秋華賞にデアリングタクトが出走予定。母デアリングバードはまさにキングカメハメハの産駒でサンデーサイレンスの孫。桜花賞3着、NHKマイルC2着の名牝デアリングハートの牝系。無敗の牝馬三冠の可能性は高いと予想しています。

 ちなみに大原Sに出走するクラヴェルの母ディアデラマドレもキングカメハメハ産駒でサンデーの孫。クラヴェルの祖母は名牝ディアデラノビア。エピファネイア産駒の成功法則を改めて実感する一日になるかもしれません。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の秋華賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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