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【秋華賞予想】秋華賞は東京・京都向きの実績馬が優勢

  • 2020年10月17日(土) 19時00分
 前回10月11日のWIN5は22万2760円の配当で決着。5レース目の毎日王冠(東京11R)を単勝オッズ1.3倍(1番人気)のサリオスが制すなど、大半のレースが堅く収まりました。

 ちなみに、前々回10月4日は2レース目の白川郷S(中京10R)で単勝オッズ1.6倍(1番人気)のハギノアレグリアスが優勝、その前週9月27日は4レース目の神戸新聞杯(中京11R)で単勝オッズ1.1倍(1番人気)のコントレイルが優勝。ここ3回のWIN5は、いずれも断然の支持を集めた馬が期待に応えています。明日10月18日は秋華賞(京都11R)のデアリングタクトが前日時点で圧倒的な1番人気に推されていますし、来週10月25日も順当ならば菊花賞(京都11R)でコントレイルが一本被りとなるはず。こうした“流れ”をどう見るかがひとつのポイントになるかもしれません。

 明日10月18日のWIN5は総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が95万8464通り(土曜12時現在)。総組み合わせ数自体はかなり多いので、それなりに妙味ある配当で決着する可能性が高そうです。

【2020年10月18日発売分の1点予想】

東京10R 6.アイアムハヤスギル
京都10R 5.レイパパレ
新潟11R 2.カリオストロ
東京11R 11.マイネルサーパス
京都11R 13.デアリングタクト

【1レース目 テレビ静岡賞(東京10R)】

 今年の4回東京ダ1400m(10月17日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると、休養明けの馬が不振。「前走との間隔が中9週以上だった馬」は[0-1-1-29]でした。3回東京からの直行組など、ローカル場や中山のレースを避けてきた馬は過信禁物と見るべきでしょう。具体的には、サトノギャロス・バンブトンハートらの評価を下げるべきだと思います。

 面白そうなのはアイアムハヤスギル・イメル・アヴァンティスト・メイプルグレイトあたり。休養明け2戦目のアイアムハヤスギルは特に狙い目かもしれません。

【2レース目 大原S(京都10R)】

 今年の4回京都芝1800m外(10月17日終了時点)は、新馬を除くレースに限ると、先行力の低い馬が期待を裏切りがち。「前走の4コーナー通過順が7番手以下だった馬」は[0-0-3-23]なので、ゴールドスミス・サトノウィザードらは割り引きが必要です。

 チャンスがありそうなのはデクレアラー・ストーンリッジ・レイパパレ・クラヴェルあたり。3連勝中のレイパパレは特に高く評価すべきでしょう。

【3レース目 信越S(新潟11R)】

 中山・阪神・ローカル場のレース、1400m以外のレース、条件クラスのレースを主戦場としてきた馬はいまひとつ。「“東京・京都、かつ1400m、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2015年以降[1-0-0-42]と苦戦していました。ダノンチェイサー・ギルデッドミラーなどは強調できません。

 また「前走の着順が6着以下、かつ馬齢が5歳以上の馬」は2015年以降[0-3-1-42]と優勝例なし。ストーミーシーらも過信禁物だと思います。

 これらの傾向から強調できるのはカリオストロ・レインボーフラッグ・プールヴィルあたり。展開が味方しそうなカリオストロは特に楽しみです。

【4レース目 オクトーバーS(東京11R)】

 オープン特別や条件クラスのレースを主戦場としてきた馬、極端に先行力が低い馬は不振。「“前年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において“着順が5着以内、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-0-14]ですから、トリコロールブルーらは評価を下げるべきでしょう。

 さらに「馬齢が6歳以上の馬」は2017年以降[0-0-1-14]。インビジブルレイズなどの高齢馬も信頼できません。

 不安要素が比較的少ないのはランフォザローゼス・マイネルサーパス・パンサラッサ・トーセンカンビーナあたり。道悪を得意としているマイネルサーパスは特に強調できます。

【5レース目 秋華賞(京都11R)】

 中山・阪神・ローカル場のレースでしか勝ち切っていない馬は割り引きが必要。「“東京・京都、かつ芝1600m以上のレース”において1着となった経験がない馬」は2016年以降[0-1-1-31]でした。

 また「“JRA、かつGI・GIIのレース”において3着以内となった経験がない、かつ“紫苑ステークス”において2着以内となった経験がない馬」も2016年以降[0-1-0-40]。過去の戦績を素直に評価したいところです。

 なお「前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下、かつ馬番が6〜18番の馬」は2016年以降[0-1-0-30]。ウインマリリンのように、先行力の高さを活かしたいタイプ、かつ内寄りの枠を引けなかった馬はあまり上位に食い込めていません。

 リアアメリア・ホウオウピースフル・ウインマイティー・ムジカあたりもある程度は楽しみですが、最有力候補はやはりデアリングタクト。単勝で保険を掛けることもできる5レース目ですし、手を広げる余裕がなければ一頭勝負を基本線とすべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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