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【菊花賞予想】菊花賞前に改めて知っておきたいディープ産駒の馬場適性

  • 2020年10月23日(金) 19時00分
今週末は菊花賞!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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重馬場が全て苦手なわけではないディープ産駒


 秋華賞は新種牡馬エピファネイア産駒のデアリングタクトが無敗の牝馬三冠。そして2、3着はディープインパクト産駒。

 ディープインパクト産駒は「タフな馬場が苦手で軽い馬場が得意」と誤解されがちですが、すべての重い馬場が苦手というわけではありません。末脚が決まる馬場、特に母系が欧州指向の強いディープ産駒は、重い馬場でも伸びてきます。

 軽い馬場が得意と誤解されやすいのは、3歳のダービーの時期に仕上がるディープ産駒の多くは、母系に米国の血を持つスピードタイプが多いため。

 秋華賞も母父欧州型のディープ産駒が2、3着(出走馬の国別血統タイプはスマート出馬表で無料公開中)。秋華賞はディープインパクト産駒が6頭出走。母父が欧州型は3頭。うち2頭が馬券圏内に入り、3頭すべてが人気以上に走りました。対照的に母父米国型のディープ産駒はすべて2桁着順です。

 菊花賞も距離適性よりも馬場適性が重要なレース。軽い馬場の時はスピード血統が有利で、タフな馬場の際には欧州血統が有利。

 軽い馬場だった2015年は、母父サクラバクシンオーのキタサンブラックが1着。2着リアルスティールは父ディープインパクト。母父ストームキャットで名マイラーのミエスクの母系。

 一方、昨年はタフな馬場。それでもディープインパクト産駒が1、2着。母父はいずれも欧州型。勝ったワールドプレミアはドイツ牝系。母父がドイツの大種牡馬アカテナンゴ。2着のサトノルークスは母父が欧州の名種牡馬サドラーズウェルズ。16番人気で僅差の4着だったディバインフォースも、父が英国ダービー馬でサドラーズウェルズの血を持つワークフォース。

 今週末の京都は金曜が雨予報で土日が晴れ予報。馬場の傾向が読みづらいのはたしか。それでも現段階で馬場を予測するなら、前々週の京都大賞典もディープ産駒で、牝系がタフな馬場に強いメジロ牝系のグローリーヴェイズが勝ったこと。秋華賞も欧州血統色の強い馬が上位を独占した流れを考えれば、母系に欧州色の強い血統を持つ馬の方が有利ではないでしょうか。

 無敗の三冠制覇がかかるコントレイルは父がディープインパクト。そして母系にはファピアノ、インリアリティ、ストームキャットと米国の高速決着に強い血を持つ馬。軽い馬場がベスト。

 とはいえ、タフな欧州血統が有利だったホープフルS、皐月賞も勝っていますから、先週程度の馬場なら当時のパフォーマンスかそれ以上も発揮することはできそう。想像以上に馬場が悪化して、前2週の日曜よりも末脚が削がれる馬場になってしまうと、不利ではあります。

 コントレイルはすでに歴史的名馬であることは疑いようがありません。加えて、菊花賞でもしも血統的にかなり厳しい状況になってもそれを跳ね除け無敗の三冠を達成できれば、その感動はより一層深まることでしょう。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の菊花賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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