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【天皇賞・秋予想】マンボとディープの血が優勢 高速決着ならマイル適性重視で

  • 2020年10月25日(日) 18時00分
近5年のうち良馬場で行われた19、18、16、15年は、アーモンドアイ、レイデオロ、キセキ、リアルスティール(祖母がキングマンボの全妹)、ラブリーデイと、キングマンボの血を引く馬がよく馬券に絡んでいる。またダノンプレミアム、サングレーザー、リアルスティール、ステファノス、スピルバーグ、ジェンティルドンナと、良馬場ではディープインパクト産駒が6年連続連対中。良ならキングマンボとディープインパクトの血にまず注目すべきだろう。また道悪の17年を除くと、ダノンプレミアム、サングレーザー、モーリス、リアルスティール、イスラボニータと、1800寄り・マイラー寄りの馬のほうがよく馬券に絡んでいる。(解説:望田潤)

アーモンドアイ
母フサイチパンドラはエリザベス女王杯の勝ち馬で、3代母セックスアピールはエルグランセニュールやトライマイベストを産んだ名繁殖。本馬はトライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2を持ち、父のしなやかさと母の強靭さを足して割ったような体質が絶妙すぎる。東京は実績どおりベストパフォーマンスを発揮できる舞台。今は1800が最適距離だろうが、昨年の圧勝を見てのとおり東京2000の高速決着は望むところ。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース◎

ウインブライト
ウインファビラスの全弟で、3代母ミスゲランの子孫にチリエージェなどが出る。父ステイゴールドと母父アドマイヤコジーンは相性抜群で、この両者を通じるロイヤルサッシュ≒ミセスマカディーのニアリークロスはスノードラゴンやトゥラヴェスーラ=トオヤリトセイトなども出て大成功した。実績を見てのとおり中山と香港が鬼だが、ノーザンテースト4×4譲りの短足曲飛で長い直線はプラスとは言えない。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

カデナ
スズカコーズウェイの半弟で、母フレンチリヴィエラはサラブレッドクラブオブアメリカS(米G3・ダ6F)勝ち。ディープインパクト×フレンチデピュティはショウナンパンドラやマカヒキなどが出たニックスで、古馬になってよりパワー体質にシフトしてきたのもマカヒキと似ている。大阪杯はイン差し狙いが正解だったが、若いころほどビュンと斬れるイメージはないから、この相手に高速決着では分が悪い。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

キセキ
母母ロンドンブリッジは桜花賞2着。ダイワエルシエーロやグレーターロンドンなどを産み繁殖としても優秀だ。体型や走りは父ルーラーシップ似で、強靭な後駆は母方のダンジグ譲り。実績どおり

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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