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【天皇賞・秋予想】高速Bコースで恵まれる馬を狙う

  • 2020年10月27日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は内々を立ち回ったアーモンドアイが突き抜けて優勝(撮影:下野雄規)


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 今秋、ここまでの東京芝は毎週雨の影響が残る状態の馬場で開催が行われている。

 開幕週は週中木曜、金曜ともに雨量が多く、開催日の土曜はさらに強い雨のなかでの開催。直近3日間の積算雨量にすると143mmと非常に多く、開幕日から重い馬場コンディションで行われた。

 これだけ大量の雨量があったにもかかわらず、翌日の日曜には一気に回復。標準の馬場コンディションになった。2週目も土曜が雨のなかでの開催で、重めの馬場コンディション。日曜も引き続き重めの馬場コンディションで行われた。

 3週目も金曜に雨が降ったが雨量としては少なかったため、土日ともに標準の馬場コンディションで行われた。

 今週からはBコース替わりとなり、週中、週末ともに良好な天気予報。

 今秋の開催で初めて雨の影響をうけない乾いた状態での開催になりそう。Bコースに替わることにより、内側の傷んでいた部分は概ねカバーされる。

 東京競馬場は芝の路盤構造や管理体制がJRAで最も進んでいることもあり、他の競馬場よりも馬場の回復力は早い。過去開催の傾向をみても、今週は「軽い」の馬場コンディションで行われるだろう。

 過去5年の天皇賞・秋が馬場コンディション「軽い〜稍軽い」で行われたのは2015年、2018年、2019年の3回。

 スタートからコーナーまでの距離が近いコース構造もあり内を通るほうが若干有利なのは間違いない。だが、この3回で3着内に好走した9頭のうち5頭が5枠より外枠。さらに6番人気以下で3着内に好走した4頭のうち3頭も5枠より外枠。枠順によるパフォーマンスへの影響は小さい。

 近年の天皇賞・秋が軽い馬場コンディションで行われた場合、コース取りや位置取りはそれほど問われず、どの馬も全力を出しやすい馬場状況になっている。

 常々コラムで書いているように、公平な馬場状況の場合、“今回のトラックバイアスでどの馬が恵まれるのか”よりも“今回までのトラックバイアスで力を出せていないのはどの馬か”を普段よりも重視して予想を組み立てる。近走トラックバイアスによって力を出せていない馬の巻き返しを狙う。

 ダノンプレミアムの前走安田記念はトラックバイアス「差し有利」。淀みない流れで、後方待機馬が恵まれたレース。先行する形では厳しかった。

 古馬になって以降、JRAでの6戦を振り返ると、1600mでは4戦2連対。2000mでは2戦2連対。

馬場虎太郎

2000mでは安定した成績を残しているダノンプレミアム(撮影:高橋正和)


 1600mで連を外した2回はどちらも安田記念。同じマイル戦で連対したマイラーズカップとマイルチャンピオンシップとの違いは、道中のペース。

 1000mのレース通過ラップは、マイラーズカップの場合60.3秒。マイルチャンピオンシップは58.8秒。安田記念は2019年が57.0秒、2020年が57.3秒と速い。

 道中のペースは緩いほうが自身のパフォーマンスを発揮できるタイプ。1600mよりは道中が緩む2000mの方が向いている。

 2着だった昨年の天皇賞・秋は1000mの通過が59.0秒。今年は少頭数、強力な先行馬も不在のメンバー構成。緩んだ流れになることも想定される。馬場コンディションも当時と大差はなさそう。昨年と同等かそれ以上のパフォーマンス発揮を期待する。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の天皇賞・秋の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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