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【北村友一×藤岡佑介】第3回『完成期に入ってパワーアップ! クロノジェネシスと天皇賞・秋へ』

  • 2020年10月28日(水) 18時02分
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▲グランプリホース・クロノジェネシスと天皇賞・秋へ (撮影:桂伸也)


秋華賞、菊花賞ともに三冠馬が誕生し、記録づくしの秋競馬。今週の天皇賞・秋でも、アーモンドアイの史上初の芝Gl・8勝がかかっています。しかし! そこに超強力ライバルとして立ちはだかるのが、北村騎手とクロノジェネシス。

これまでの全11戦すべてに騎乗し、秋華賞と今年の宝塚記念を勝利。特にこの宝塚記念は、牡馬をも蹴散らす強さでしたが、「あの馬は傍から見た以上に難しい」と佑介騎手。難しさを見せずに勝ってきた、北村騎手の美学に迫ります。

(取材・構成=不破由妃子)

クロノジェネシスのためだけに体作り


佑介 友一とクロノジェネシスを見ていてずっと思っていたんだけど、あの馬って傍から見た以上に難しいんじゃない?

北村 はい。まず調教が難しいです。掛かり出したら、ガーン! と行きますから。

佑介 そうかなと思ってた。馬力があるし、3歳の頃は今よりもっと気性も激しくて、扱いが難しそうだなぁという印象だった。

 でも、レースでは“普通に”強い。宝塚記念にしても、見ている人はただただ「強いなぁ」と呆気にとられた感じだと思うけど、あの馬はレースぶり以上に繊細だと思う。俺だったら、クロノジェネシスの調教に乗ることを躊躇してしまいそう(苦笑)。

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▲佑介「あの馬はレースぶり以上に繊細だと思う」 (撮影:桂伸也)


北村 僕だって、いまだに構えますよ。火曜日なんて、翌日のクロノジェネシスの調教のためにめっちゃ体を作りますもん。

──えっ!? クロノジェネシスのためだけに?

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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