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【アルゼンチン共和国杯予想】外差し馬場にシフト!内で粘るのは至難の業

  • 2020年11月07日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 東京の芝はBコース使用2週目。先週は傷んで見える内ラチ沿いでも伸びるシーンもあったが、土曜は4コーナーから直線で内寄りを避けて通る馬が多くなってきた。JRAが土曜午前7時に測定したクッション値は「9.0」(標準)となっている。

 土曜は、芝競走は6鞍。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、8番手、2番手、3番手、13番手、2番手」。決まり手自体は多様な1日となったが、後半ほど差し馬優勢に変化した。

 3R・2歳未勝利戦(芝1600m)は内ラチ沿いを逃げた2番人気ヒストリアノワールがギリギリ鼻差で逃げ切った。前半3F35秒4〜後半3F35秒4の絶妙の平均ペース。ただ直線の脚勢は「内2〜4頭分」をあけて通った2着アオイカツマ、3着アップリバーの方が目立ち、この時点で傷んだ内寄りを粘るのは相当力がないと至難に映った。

 3歳上3勝クラスの10R・ノベンバーS(芝1800m)はレース前半3F36秒1〜後半3F34秒1のSペースながら、4コーナーで「13番手、13番手、9番手」の後方差し馬が上位独占。1着ヒュミドール(上がり3F33秒4)は馬場の中央を縫って伸び、2着レッドベルローズ(同33秒7)は直線で外に持ち出して伸びて2着。良馬場施行の近年の東京コースでは珍しく「中〜外差し馬場」に移行している。

 日曜のメイン・アルゼンチン共和国杯はこれといった逃げ馬がいないメンバー構成でSペース濃厚。展開的には先行勢有利だが、最終的に差し馬優勢の見立て。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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