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【アルゼンチン共和国杯予想】アルゼンチン共和国杯はキャリアの浅い馬が強い

  • 2020年11月07日(土) 19時00分
 前回11月1日のWIN5は3万830円の低額配当決着。5レース目の天皇賞(秋)(東京11R)を単勝オッズ1.4倍(1番人気)のアーモンドアイが制すなど、5レース中4レースで単勝2番人気以内の馬が優勝を果たしました。

 今年9月以降のWIN5は、10回中8回が百万円未満、さらにそのうち3回が十万円未満の配当で決着しています。10月18日に3069万2920円の高額配当が飛び出しているものの、堅い決着が続く“流れ”はもうしばらく続くのかもしれません。

 ちなみに、WIN5対象レースで単勝オッズ1倍台の支持を集めた馬は、9月20日から9連勝中。これは2016年の11月6日から2017年の1月5日にかけて記録されたものと並ぶ歴代最長タイです。今週末のWIN5対象レースで該当馬が発生したら、“新記録”が達成されるかどうかという意味でも注目しておきましょう。

 明日11月8日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が64万5120通り(土曜12時現在)。4レース目のアルゼンチン共和国杯(東京11R)が“フルゲート”の18頭立てになった一方、5レース目のみやこS(阪神11R)は10頭立ての少頭数となりました。


【2020年11月08日発売分の1点予想】

東京10R 7.ダノンファスト
阪神10R 9.メイショウチタン
福島11R 11.オーケストラ
東京11R 18.オーソリティ
阪神11R 5.ベストタッチダウン


【1レース目 錦秋S(東京10R)】

 前走が今回より短い距離のレースだった馬は過信禁物。「前走の距離が1600m未満だった馬」は2015年以降[0-1-0-17]でしたし、今年の4〜5回東京ダ1600mも同様の傾向です。サトノギャロス・マッスルビーチ・バンブトンハート・ププッピドゥらは評価を下げるべきだと思います。

 注目はやはりダノンファスト・ニューモニュメントの2頭。3歳のダノンファストは特に有力と見て良いでしょう。


【2レース目 道頓堀S(阪神10R)】

 内寄りの枠に入った馬は強調しづらいコース。2019年4回阪神から2020年4回阪神までの1年間に施行された“阪神芝1400m内、かつ3歳以上・4歳以上のレース”を集計対象とすると「枠番が1〜2枠の馬」は[0-0-2-46]でした。ムーンチャイムらは高く評価できません。

 チャンスがありそうなのはシャイニーロック・メイショウチタン・イーサンパンサー・ガゼボ・ビアイあたり。3歳のメイショウチタンはしっかり押さえておきたいところです。


【3レース目 奥羽S(福島11R)】

 2019年から施行されるようになったレースですが、その昨年は“同年、かつ東京のレース”において4着以内となった経験のあった3頭がそのまま1〜3着を占め、3連単18万8750円の大波乱決着となっています。

 デッドアヘッド・フクサンローズ・スマートランウェイ・ライジングドラゴン・バーンスターあたりも侮れませんが、今年は前出の条件をクリアしているのがオーケストラのみ。相応の扱いをすべきでしょう。


【4レース目 アルゼンチン共和国杯(東京11R)】

 キャリアの浅い馬は堅実。「出走数が15戦以内の馬」は2010年以降[8-2-7-11]と安定していました。なお、出走数が16戦以上だったにもかかわらず3着以内となった13頭は、いずれも「“同年5月以降、かつJRA、かつオープンクラスのレース”において6着以内となった経験がある、かつ前走の着順が7着以内だった馬」です。

 あとは直近のパフォーマンスも素直に評価したいところ。「前走の条件が“GIのレース”以外、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.8秒以上だった馬」は2010年以降[0-1-1-60]、「前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下・競走中止だった馬」は2010年以降[2-3-2-93]と、あまり信頼できません。ラストドラフトらは割り引きが必要だと思います。

 これらの傾向から強調できるのはバレリオ・ユーキャンスマイル・サンレイポケット・メイショウテンゲン・オーソリティあたり。絞り込むならば3歳のオーソリティを優先すべきでしょう。


【5レース目 みやこS(阪神11R)】

 近走成績がポイント。2014〜2017年・2019年の過去5回を集計対象とすると「“同年4月以降、かつJRA、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験のない馬」は[0-1-0-31]と苦戦していました。さらに「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.8秒以上だった馬」も[1-0-0-29]といまひとつ。ヒストリーメイカー・スワーヴアラミス・エアアルマスらは、過信禁物かもしれません。

 面白そうなのはベストタッチダウン・クリンチャー・エイコーンあたり。前走が好内容だったベストタッチダウンは特に楽しみです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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