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幾代もの繁栄を築くだろうシーザリオファミリー

  • 2020年11月09日(月) 18時00分

先週の血統ピックアップ


・11/8 アルゼンチン共和国杯(GII・東京・芝2500m)
 3番手を追走した休み明けのオーソリティが力強く抜け出し、青葉賞に続いて重賞を連勝しました。骨折明けに加えて大外枠と、決して楽ではない条件でしたが、能力の高さですべての懸念を吹き飛ばしました。2代母は名牝シーザリオ。つまり、母ロザリンドはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアを兄弟に持つ超良血で、とくにエピファネイアとは全兄妹の関係にあります。

 シーザリオは子世代だけでなく孫世代にも優れた影響を与えており、この先、同様のパターンからまだまだ活躍馬が出てくるでしょう。本馬はそれだけでなく、「オルフェーヴル×シンボリクリスエス」のニックス、「オルフェーヴル+サドラーズウェルズ」のニックスを二重に施しており、配合的に高く評価できます。GI戦線でも楽しみです。

・11/7 京王杯2歳S(GII・東京・芝1400m)
 2番手を追走したモントライゼが直線で早め先頭に立ち、後続の追撃を抑えて快勝しました。父ダイワメジャーは2015年にディープインパクトの厚い壁を破って2歳種牡馬チャンピオンの座についたことがあります。2歳戦では毎年優秀な成績を残しているのですが、今年は現時点で7位(中央+地方)。モーリス、ドゥラメンテ、キズナ、エピファネイアといった新世代に押されて例年ほどの成績は残せていません。それでもモントライゼのような重賞勝ち馬を出すのですから一流種牡馬の力は侮れません。

 母はメディチアンの半妹で、「ダイワメジャー×メディチアン」といえばGIを3勝したアドマイヤマーズがいます。本馬とアドマイヤマーズは配合構成が似ています。前走、小倉2歳Sではメイケイエールの2着に敗れましたが、同馬はファンタジーSを勝って通算成績を3戦全勝としました。小倉2歳Sはハイレベルな一戦だったことが分かります。

今週の血統注目馬は?


・11/14 オキザリス賞(2歳1勝クラス・東京・ダ1400m)
 登録馬の父のなかで東京ダ1400mに強い種牡馬はスズカコーズウェイ。外国で繋養されている種牡馬を除けば、連対率24.3%は、2010年以降、当コースで産駒が20走以上した151頭の種牡馬のなかで第3位。このレースには産駒のサイファーシチーが登録しています。中山ダ1200mの新馬戦を快勝したあとここが2戦目。トビの大きな馬なので東京コースのほうが走りやすいでしょう。連勝が期待できます。

今週の血統Tips


 10月12日、盛岡競馬場で行われたマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1・ダ1600m)は、JRAのアルクトスが1分32秒7のレコードで快勝しました。

 この時計はダ1600mの日本レコード。旧レコードは2001年の武蔵野Sでクロフネが記録した1分33秒3です。このときクロフネは初ダートでしたが、残り100mから流す余裕を見せて2着イーグルカフェに9馬身差をつけました。二度と破られないのでは、という感想が浮かぶほど1分33秒3という時計は衝撃的でした。その4ヵ月前、クロフネが東京芝1600mのNHKマイルCを勝った際の勝ち時計は1分33秒0。芝とダートの違いがあるにもかかわらず、両者の勝ちタイムはわずか0秒3しか違わないのですから、ダートの能力がケタ違いだと思ったものです。

 クロフネは種牡馬としてNHKマイルCの勝ち馬を2頭(クラリティスカイ、アエロリット)出しているのですが、武蔵野Sは過去3着が最高。高齢により産駒数もめっきり減ってきているので、今年挑戦するエメラルファイトが親子制覇のラストチャンスかもしれません。奇しくも父と同じくダート初挑戦。一発がないとは言い切れません。

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netkeibaでもおなじみの血統評論家・栗山求氏が血統の面白さを初心者にもわかりやすくレクチャー。前週の振り返りや、週末行われるレースの血統的推し馬、豆知識などを通して解説していきます。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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