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【エリザベス女王杯予想】ダービーとは別方向の名配合を狙いたい

  • 2020年11月13日(金) 19時00分
今週末はエリザベス女王杯!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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減速要素に強い血統を持つ馬が阪神芝2200mGIでは狙い目


 競走馬の能力は一定方向ではありません。トップスピードの能力と減速要素をリカバリーするパワーも相反する能力。

 ダービーは減速要素が低い配合が有利ですが、古馬混合の阪神芝2200mGIでは減速要素をリカバリーするパワーや馬力に優れたタフな血が有利。

 今年は牝馬、牡馬ともに無敗の三冠馬が誕生。コントレイル、デアリングタクトには、サンデーサイレンス産駒のダービー馬(ディープインパクト、スペシャルウィーク)の血が入っています。ところが、2頭ともに首位種牡馬を計10年獲得したノーザンテーストの血は入っていません。

 サンデーサイレンスとノーザンテーストの配合馬でクラシック勝ち馬はダイワメジャー1頭のみ。この配合は、減速要素への加速力とパワーに勝る反面、東京芝2400mで必要なスピードの伸びが足りないことが不利に作用しました。

 また、3歳春の段階では「キャリアを積み重ねて獲得するタフさ」とは相反する「フレッシュな状態でスピードを発揮」することの方が重要なため、タフさを活かすことができないことも、サンデーとノーザンテーストの配合馬は不利だったかもしれません。

 しかし、阪神芝2200mのGIはダービーで結果が出ないサンデーサイレンスとノーザンテーストを両方持つ配合馬。そしてキャリアを重ねてタフさを増すタイプが活躍するレース。

 過去10年の阪神芝2200mで行われたGIは宝塚記念。同レースで最多の勝ち馬を出したのはステイゴールド。サンデーサイレンスとノーザンテーストを両方持つ馬。

 また、ディープインパクト、ハーツクライ産駒で宝塚記念を勝ったのはマリアライトとリスグラシューのみですが、ともに母系にサドラーズウェルズを持つ馬。減速要素に強い血統を持つ馬が阪神芝2200mGIでは狙い目。

 センテリュオの父はディープインパクト。母系にノーザンテースト。サンデーとノーザンテーストを持つ配合は減速要素が強い非根幹距離、小回りの阪神内回りの方が走りやすい配合。

 牝系はクラフテイワイフの一族。同牝系にカンパニー、トーセンジョーダン。カンパニーは8歳で天皇賞秋、マイルCSを優勝。天皇賞秋、マイルCSともに同一レース複数回のチャレンジで優勝したように、キャリアを重ねることが強みになる一族。昨年の同レースでも非根幹距離GIの適性は示しましたが、今年はそれ以上も。

 ウインマリリンの父はスクリーンヒーロー。同種牡馬の父は話題に出たグラスワンダーの産駒。スクリーンヒーローの母はサンデーサイレンスとノーザンテーストの配合馬。

 スクリーンヒーロー産駒のゴールドアクターもクラシックが行われない非根幹距離の有馬記念で優勝。宝塚記念でも2着。非根幹距離重賞で主流コースで行われるクラシック以上の走りも期待できる血統。

 エスポワールは父がオルフェーヴル。宝塚記念の優勝実績がある馬。同種牡馬の父はステイゴールド。先に書いたように阪神芝2200mに強い種牡馬。

 さらに凱旋門賞でも日本では最多の連対馬を出した種牡馬。

 祖母グレースアドマイヤは、阪神芝2200mのGI勝ち馬マリアライト、リスグラシューと同じく母系に欧州の名血サドラーズウェルズの血を持つ馬。

 近親は菊花賞でコントレイルにクビ差まで迫ったアリストテレス。

 同馬を菊花賞では本命にしたので、ぜひ勝ちきって欲しかったし、勝てると思ったのは菊花賞はコントレイルには不利な減速要素が強い馬場だったから。日本では反主流の要素が問われるレースほど能力を開花する牝系。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のエリザベス女王杯予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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