スマートフォン版へ

【東スポ杯2歳S】木村厩舎期待の1頭! 王者の血を引くドゥラヴェルデ

  • 2020年11月15日(日) 18時02分
ノンフィクション

新潟でデビューし3馬身差で完勝したドゥラヴェルデ(C)JRA


まるでお父さんのよう──父ドゥラメンテを彷彿とさせる走りで新馬戦を快勝したドゥラヴェルデ。2戦目に東京スポーツ杯2歳Sを予定しています。入厩前から期待を寄せ、楽しみにしていたという木村哲也調教師。3か月間、じっくり在厩調整を行い臨んだ新馬戦の振り返りや、この馬の今後について伺いました。

(取材・文=佐々木祥恵)

走っている姿を見て、思わずスタッフに「良い馬だろ」


──はじめてドゥラヴェルデを見たのはいつ頃でしたか? その時の印象も教えてください。

木村師 1歳の夏頃で、素晴らしい馬だなと思いました。バランスも取れていましたし、肉付きも良くて健康体という印象でした。

──トレセンに入厩してきた時の印象はいかがでしたか?

木村師 期待して楽しみに待っていましたので、入厩して馬場をゆっくり走っている姿を見た時は、スタッフに「良い馬だろ、良い動きするだろ」と話をした記憶があります(笑)。良いバネがあるという感じがしましたね。

──デビューまでにトレセンで取り組んだことなどがありましたら、お聞かせください。

木村師 3月の段階で1度、トレセンに連れてきました。良い動きはしていたのですが、まだ体力がついていないという印象を受けました。ただ日々の調教に関してはへこたれるようなところもなかったので、時間をかけてコツコツ調教していこうと思いました。

──デビュー戦ではスタートで1馬身ほど出遅れがありました。直線でも内にササッたりフラフラする場面もありましたが、体力がまだついてきていなかったということでしょうか?

木村師 (スタートは)ゲートから出る気がない、ヤル気がないということではなく、まだ関節がパチッとはまらないというか決まらないという面がありました。(ササったりフラフラする点についても)当初よりはだいぶ良くなってきていましたし、そのあたりはまだ仕方なかったかなと思っています。

──出遅れはありましたが、二の脚が速くてサッと良い位置につけられましたし、結果的に2着馬を3馬身離しての快勝でした。改めてデビュー戦の感想をお願いします。

木村師 調教でやってきたことが、レースに繋がってくれたので良かったです。他の馬たちが早々にデビューしていく中、3か月ほど厩舎に置いて管理をさせていただくなど、オーナーサイドがすべてこちらに任せてくださいました。結果的に調教本数も多くなりましたし、その辺は他の馬たちよりは有利な点だったのではないのかと思っています。

──お父さんのドゥラメンテは気性が激しい印象がありましたが、この馬の普段の馬房での様子はいかがでしょうか?

木村師 別に悪さをするわけではなく、

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

netkeiba豪華ライター陣による本格的読み物コーナー。“競馬”が映し出す真の世界に触れてください。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング