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【マイルCS予想】1分33秒前後の決着ならダンジグが連対 ただし今年は開幕3週目の高速馬場で…

  • 2020年11月15日(日) 18時04分
ここ5年のマイルCSの勝ち時計は良でも1分33秒前後。秋の京都開催は台風などでタフな馬場になることが多く、ペルシアンナイト(父ハービンジャー)、ミッキーアイル(母父ロックオブジブラルタル)、モーリス(父父グラスワンダー)、ダノンプレミアム(母母父デインヒル)、フィエロ(母父デインヒル)と、ダンジグの血を引く馬が必ず連対している。ただし今年は阪神開催で開幕3週目。今のところレコード続出の高速馬場で推移しており、おそらく良なら1分32秒を切るぐらいの決着になるのでは。(解説:望田潤)

アウィルアウェイ
 名繁殖トキオリアリティーの孫で、インディチャンプの3/4妹で、リアルインパクトやネオリアリズムやアイルラヴァゲインの姪で、アペルトゥーラのイトコ。この牝系の牝はアンフィトリテやショーウェイなど短距離型が多く、1400m以下は[17-8-11-57]だが1600m以上は[0-0-2-23]と連対なし。本馬もジャスタウェイの娘らしくハイペリオン的な持続力で差すのだが、体型的にも短距離向きというべきだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

アドマイヤマーズ
 フレッチアの半弟で、母ヴィアメディチはリウレイ賞(仏G3・芝1600m)勝ち馬。母父メディチアンはエクリプスS(英G1・芝約10F)に勝った。クロスがヘイロー3×5・5で、母系にアリシドンやルファビュリューが入り、母父が中距離型だからド真ん中のダイワメジャー黄金配合だ。メジャー産駒らしく時計や上がりがかかるとしぶとい長めマイラーで、スワンSも直線半ばからさすがの盛り返し。高速決着は辛いがタフな馬場レースなら。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

インディチャンプ
 アウィルアウェイの3/4兄で、母母トキオリアリティーはリアルインパクトやネオリアリズムなどを産んだ名繁殖。ステイゴールド×キングカメハメハはステイフーリッシュと同じ。母方の影響も強いマイラー体型で、運動神経抜群で現役屈指の俊敏加速。今年の安田記念のような前傾戦よりも、昨年のマイルCSや安田記念のような後傾戦のほうが瞬発力が際立つ。この父と牝系なら今が全盛期か。
距離◎ スピード◎ 底力◎ コース○

ヴァンドギャルド
 欧最強3歳牝馬ラヴの近親で、母スキアはフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)勝ち。母父モティヴェイターはモンジュー産駒の英ダービー馬。ディープにサドラーとゴーンウエストとデインヒルとブラッシンググルームが入ったオールラウンドな中距離血統で、

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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