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【マイルCS予想】現役No.1スプリンターがマイルでも圧勝を狙う

  • 2020年11月20日(金) 18時00分

春秋マイルGI制覇に向けて不安要素はなし


 今年のマイルCSはグランアレグリアが人気の中心となりそうだ。スプリンターズSはレースの流れも向いたが、安田記念ではアーモンドアイを完封。展開や馬場が作用したというよりはこちらの能力が勝った可能性もある。

 今年唯一負けた高松宮記念も、馬場と前残りの形を考えたらよく走っている。今回マイナス面があるとしたら再度の距離延長だが安田記念を考えると結果に響くほど掛かることもないだろう。

 サリオスは毎日王冠で古馬を負かしてきたが、今度の相手はさらに強い。この馬自身能力は高いしクラシック戦線での好走歴は価値があるが、古馬どうしの戦いでどの程度通用するかの目安となるものはなく、そのぶん馬券的には扱いが難しい面がある。

 インディチャンプはディフェンディングチャンピオンで本来ならもっと注目を集めてもいいのだが、今年はさすがに相手が悪い。ただこの馬は国内で大きく崩れたことはないし、唯一掲示板を外した香港マイルはスタートが響いた。持ち前の安定味で人気上位2頭のどちらかを切り崩してくる可能性もある。

 アドマイヤマーズは香港マイルのスミヨンが素晴らしい騎乗ぶりだったので、あのレベルのパフォーマンスを求められると苦しい面がある。ただ、プレップと本番だと後者で確実に状態は上げてくる馬。タイトルホースでありながら人気の盲点になっているのは馬券的魅力でもある。

 ラウダシオン、レシステンシアと今年のNHKマイルCの1、2着馬も駒を進めてきた。ともに好位置をとって持続力勝負に持ち込みたいところだが、さじ加減を間違えるとグランアレグリアを引き出すことになってしまう。特に逃げる可能性もあるレシステンシアはうまくレースを運ばなければならない。個人的にはNHKマイルC上位馬というのはその後苦労することが多いので、重いシルシは回さずヒモ馬の下位で検討する予定だ。

 サウンドキアラは阪神も悪くないし、ヒモ穴として検討する価値がある。スワンSを1番人気で大敗して本番で人気落ちというとエーシンフォワードを思い出す。当時に比べると相手が強いので勝ち切るまでは難しいだろうが、3着候補にはなりうる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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