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【ジャパンC予想】6歳上は連対なし、ディープは牝馬上位

  • 2020年11月23日(月) 18時00分
過去10年のJCにおいて6歳以上は[0-0-2-40]と連対なし。5歳時に連対したシュヴァルグラン、サウンズオブアース、ラストインパクト、トーセンジョーダンも翌年は着外に終わった。18年2着の6歳キセキにとっては嫌なデータ。ディープ産駒は[3-3-2-16]、うち牝馬が[3-2-0-6]。15年と13年に牝馬ワンツーを決めているように、斬れが活きる流れになればまとめて好走する。いっぽう牡馬は[0-1-2-10]で、人気も[0-2-1-10]だから仕方ない部分もあるが…。なおエピファネイア産駒の東京芝2400成績は[2-3-1-6]。牝馬に限れば[1-1-0-2]で、1人気1着、2人気2着、8人気4着、6人気5着と人気以上に走っている。(解説:望田潤)

アーモンドアイ
 母フサイチパンドラはエリザベス女王杯の勝ち馬で、3代母セックスアピールはエルグランセニョールやトライマイベストを産んだ名繁殖。本馬はトライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2を持ち、父のしなやかさと母の強靭さを足して割ったような体質が絶妙だ。今は1800ぐらいが最適距離で、レコ勝ちした18年ほどの高速馬場ではないのが2400だと少し気にかかる。天才アスリートの渾身のラストランに注目。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース◎

カレンブーケドール
 母ソラリアはチリの2歳女王&3歳女王で、スタミナ血脈ハワイの5×5を持ち芝2400のエルダービーに勝っている。その父スキャットダディは早逝したが北米三冠ジャスティファイなどを出して成功した。ディープ産駒にしては鋭さは並だが、燃費のいい走りで相手ナリにしぶとい中距離馬。持続戦のほうがパフォーマンスが上がるのは昨年のJCを見てのとおりで、この相手だと時計のかかる馬場が希望。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

キセキ
 母母ロンドンブリッジは桜花賞2着で、ダイワエルシエーロやグレーターロンドンなどを産み繁殖としても優秀。体型や走りは父ルーラーシップ似で、強靭な後駆は母方のダンジグ譲りだろう。実績どおり大箱向きの大跳び中距離馬で、2000-2200[2-3-2-2]と中距離をワンペースで走破するタイプだ。秋天のような上がり特化の緩急が激しいレースは不得手で、ここはスタートを決めて平均ペースで流れ込みたい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

クレッシェンドラヴ
 ダンスデザインS(愛G3・芝9F)3着アライヴアライヴオーの半弟で、英1000ギニーのヴァージニアウォーターズやBCターフのインザウイングスなどが出る名牝系。母系に

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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