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【ジャパンC予想】例年よりも特殊な馬場で行われそうなジャパンC

  • 2020年11月24日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は5番枠から終始内々を立ち回ったスワーヴリチャードが勝利(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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 今秋の東京開催は開幕日から雨の影響を強くうけ、芝は極悪馬場で行われた。2週目の土曜も当日の雨量が多く、重めの馬場コンディション。

 先週からの東京芝はCコースに替わり、雨の影響がほとんどない乾いた状態で行われた。時計そのものは出ていても、開催前半でうけたダメージが尾を引いており、見た目にも傷んでいる。東京の芝としては特殊な馬場の状態だ。

 騎手も傷んだ馬場の状態を意識して、インコースを避けるなど、道中のペースや馬群、展開も例年の東京芝とは大きく異なるパターンも多い。

 上位人気に推された実力馬が傷んだ馬場状態を気にして、不可解な凡走をするケースも目立つ。今開催、古馬混合戦で1番人気だった馬は近年の同時期開催(5回東京開催)の芝と比べて、好走率が極端に低いのだ。

馬場虎太郎


 ジャパンCは近4年連続でトラックバイアス「内有利」もしくは「超内有利」と判定している。内を通る馬が有利なトラックバイアスになりやすいレースだが、今年に関しては例年通りの傾向になるかどうか疑わしい。

 それに加えて、今週は週中から週末にかけて不安定な天気予報。傷んだ状態になっている今の芝に雨が降るようだと、馬場コンディションが一気に悪化する可能性もある。最終的な馬場状況は土曜の開催を見終えてから判断したい。

 ここでは、上位人気が予想される3頭について前走のトラックバイアスを分析する。

 アーモンドアイの前走天皇賞・秋はトラックバイアス「外有利・差し有利」と判定。当日は3歳以上にとっては軽めの馬場コンディション。内をロスなく通ることや先行するアドバンテージがなく、直線の高速上がり勝負。この馬としては半馬身差の辛勝ではあったが、トラックバイアスに恵まれなかったことを考えると評価できる。3馬身差をつけて勝利した昨年と比べても遜色ない強い内容だった。

 コントレイルの前走菊花賞はトラックバイアス「外有利・差し有利」と判定。当日は重めの馬場コンディション。内を通ると不利で、後方からも届きやすい馬場状況。内枠からのスタートで、道中も流れにのっていく形。3枠より内には他に上位人気がいたにもかかわらず、この馬以外は7着以下。当日の芝でも3枠より内で勝利したのはこの馬のみ。トラックバイアスの観点から厳しい状況だったにもかかわらず、キッチリと勝ちきった。

馬場虎太郎

外有利のバイアスのなか内枠から勝利したコントレイル(c)netkeiba.com


 デアリングタクトの前走秋華賞はトラックバイアス「外有利・超差し有利」と判定。当日は雨の影響が残る重めの馬場コンディション。前日から明らかに外差しの馬場状況のなか、馬場コンディションを考えるとオーバーペース。後方待機馬、そのなかでも外枠から道中でも外を通ってきた馬が極端に恵まれたレース。

 ムチをほとんど使わず、余力を残した勝利ではあったが、他の有力馬が内枠に入ったことや先行したことによって力を発揮できなかったトラックバイアスの恩恵をうけたのは確か。

 トラックバイアスの観点からは、アーモンドアイ、コントレイルの2頭が不利な状況を勝ちきった内容。

 デアリングタクトは恵まれた内容と判断している。

 アーモンドアイ、コントレイルとの比較からもデアリングタクトは現役屈指の好メンバーに入ると、ここまでに示したパフォーマンスは劣る。文字通り、ここが試金石の1戦となるだろう。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎のジャパンCの予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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