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ジャパンCは前走の出走頭数が明暗を分けそう

  • 2020年11月28日(土) 19時00分
 先週のWIN5は11月22日が282万180円、11月23日が10万2210円の配当で決着。もともと総組み合わせ数がかなり少なかったこともあって、11月23日は極端な低額配当決着となりました。

 ちなみに、発売金額は11月22日が8億1785万2900円、11月23日が6億6982万5200円。11月23日の数字は、日曜以外、かつキャリーオーバーが発生していない、かつGI競走が施行されていなかった日に限ると、歴代9位の多さです。なお、これを上回っていた8回のうち、2014年以降の回は2019年01月05日(6億8182万300円)と2020年09月21日(7億1263万2700円)のふたつだけ。こういったところにも売り上げの回復ぶりが表れています。

 WIN5は総組み合わせ数が極端に多い一方で、大半の組み合わせに票が行き渡るほどの売り上げはなく、オッズも事前には公表されないことから、払戻金額が歪んでしまいがち。それ故、的中の難度に見合った配当とならないケースが少なくありません。しかし、この調子で発売金額が増えていけば、的中の難度に見合った配当となる可能性は少しずつ高まるはず。これが一定の水準を超えると、売り上げは加速度的に伸びるんじゃないでしょうか。目先の的中確率をアップさせるような話ではありませんが、長期的な視点でWIN5攻略を考えるならばそれなりに重要なポイントですし、多少なりとも興味のある方はぜひ注目してみてください。

 明日11月29日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が63万3600通り(土曜12時現在)。対象5レース中4レースが15頭立て以上なので、点数が膨らみ過ぎないよう心掛けたいところです。


【2020年11月29日発売分の1点予想】

東京10R 13.フルデプスリーダー
阪神10R 3.サトノウィザード
東京11R 5.ショウナンハレルヤ
阪神11R 12.メイショウカズサ
東京12R 6.コントレイル


【1レース目 シャングリラ賞(東京10R)】

 今年の5回東京ダ1600m、かつ3歳以上のレース(11月28日終了時点)は、前開催と比べ先行不利。「前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は[2-2-0-39]と安定感を欠いていました。セランらは評価を下げるべきだと思います。

 チャンスがありそうなのはオーバーディリバー・メタルスパーク・フルデプスリーダー・スピードオブラブ・フリーフローあたり。休養明け2戦目のフルデプスリーダーは特に有力と見て良いでしょう。


【2レース目 立雲峡S(阪神10R)】

 今年の5回阪神芝1600〜1800m、かつ3歳以上のレース(11月28日終了時点)は差し有利。優勝馬はいずれも前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以内でしたし、「前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下だった馬」は[0-2-2-21]とあまり上位に食い込めていません。ショウリュウハル・アルティマリガーレらは過信禁物です。

 それなりに強調できるのはサトノウィザード・ウイングレイテスト・レースガーデン・ウェーブヒーローあたり。このメンバー構成ならサトノウィザードに魅力を感じます。


【3レース目 ウェルカムS(東京11R)】

 今年の4〜5回東京芝2000m、かつ3歳以上のレース(11月28日終了時点)は、ディープインパクト系種牡馬やキングカメハメハ系種牡馬の産駒が優勢。一方「父にディープインパクト系・キングカメハメハ系以外の種牡馬を持つ馬」は[1-1-3-35]でした。イェッツトらを信頼し過ぎないよう心掛けるべきでしょう。

 有力候補はサトノエルドール・カントル・ショウナンハレルヤ・サペラヴィ・レッドアルマーダあたり。3歳のショウナンハレルヤなど、妙味あるオッズとなりそうな馬を積極的に狙うべきかもしれません。


【4レース目 カノープスS(阪神11R)】

 今年の5回阪神ダ2000m(11月28日終了時点)は大型馬が不振。「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は[0-2-0-14]と苦戦しています。ネオブレイブ・マイネルユキツバキ・ダノンスプレンダーらは扱いに注意したいところです。

 バーンスター・ハナズレジェンドあたりも面白そうですが、中心視したいのはやはりメイショウカズサ。オープン初挑戦とはいえ、今回はメンバー構成に恵まれました。


【5レース目 ジャパンC(東京12R)】

 実績やコース適性を素直に評価したい一戦。「“東京・京都、かつGIのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2009年以降[0-0-0-79]と上位に食い込めていません。

 また「“同年4月以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2009年以降[0-0-1-77]。ここ半年の戦績も重視すべきでしょう。

 なお「前走の出走頭数が12頭以下だった馬」は2009年以降[1-1-0-42]と期待を裏切りがち。カレンブーケドール・アーモンドアイらは過信禁物だと思います。

 これらの傾向から強調できるのはデアリングタクト・コントレイル・ユーキャンスマイル・グローリーヴェイズの4頭。通常の式別はともかく、WIN5は3歳勢を優先的に押さえたいところです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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