スマートフォン版へ

【チャンピオンズC予想】世界の中でも独特の血統特性が要求されるチャンピオンズCの砂走路

  • 2020年12月04日(金) 19時00分
今週末はチャンピオンズC!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

JRA砂走路では「芝」要素も要求される


 米国のダートと、日本でダートと呼ばれる「砂走路」は適性が変わります。特にJRAの「砂走路」は世界でも独特のコース。米国のダートG1勝ち馬がチャンピオンズCに出走しても楽勝とは限りません。

 それを証明するためにも、ぜひチャンピオンズCの1着賞金を3億円ぐらいにして米国の一流馬が参戦する意欲を高めてほしいものです。そうすれば「JRAの砂走路」のチャンピオン種牡馬の価値も高まることでしょう(ついでに書きますが、先週のジャパンCも素晴らしいレースでした。5着馬まで香港競馬の1着馬に相当する走りだったのではないでしょうか。ぜひ賞金を上げてほしいものです)。

 そんな独特な特性が問われるJRAの砂走路での世界トップ種牡馬はゴールドアリュール。2010年以降のJRAのダートGIでも最多の勝ち馬(5頭)を出しました。

 ゴールドアリュール自身もJRAのダートGI、NARのダートGIを勝利していますが、ダービーでも勝ち馬と0.3秒差の5着。芝でもGI級のパフォーマンスを発揮。

 ゴールドアリュールの父はアメリカダートG1馬のサンデーサイレンス。JRAの芝GIの名種牡馬。母ニキーヤも米国産ですが、欧州の芝要素が強い血統。祖母リラクタントゲストはアメリカの芝G1勝ち馬。日本の芝中距離の要素と米国ダートの要素がミックスされた血。

 つまり、JRAの砂走路では、芝中長距離、欧州の芝要素の強さが本場米国の主流血統よりも要求されるのです。

 今年出走する同種牡馬の産駒はクリソベリル、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ。クリソベリル、ゴールドドリームは昨年の1、2着馬。

 ゴールドアリュール産駒以外で注目の血統はタイムフライヤー。同牝系の馬に天皇賞春、有馬記念を制したサクラローレル。タイムフライヤーの母と同配合の兄がタイムパラドックス。

 タイムフライヤーの3代母はボールドレディ。ボールドルーラー系の米国種牡馬ボールドラッドを持ちながらフランスの芝重賞で走った馬。芝中長距離要素も要求されるJRAの砂中距離向きの馬。

 サクラローレル、タイムパラドックスもそうであったように、古馬になってキャリアを重ねることで上昇する牝系。昨年の敗因はダート馬としてのキャリアは不足していたことと、窮屈な内に突っ込んでしまったこと。

 タイムフライヤー自身昨年よりもキャリアを重ねたことは強みになりますので、あとはスムーズに競馬をすれば直線で芝中距離指向の末脚を砂コースで使える強みを活かせる(昨年以上に走れる)のではないでしょうか。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のチャンピオンズC予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング