中京芝2000で行われるハンデ戦で、17年から施行時期が3月から12月に移った。ディープ産駒が強いレースのひとつで、サトノガーネット、ギベオン、サトノノブレス、ディサイファと、過去5年で4勝している。他ではヌレイエフやサドラーズウェルズを持つ馬の好走も目立つ。取り上げた5頭にディープ産駒はおらず、グロンディオーズとショウナンバルディとボッケリーニがヌレイエフ、マイネルサーパスがサドラーズウェルズの血を引く。(解説:望田潤)
ヴェロックス母セルキスは独オークストライアル(独G2・芝2000m)勝ち。母父モンズンはドイツの名種牡馬で、これを1/4異系とし残りの3/4でノーザンダンサーをクロスする好形だ。持続力あるストライドで走る大箱向き中距離馬で、小倉大賞典のような小回りで出入りの激しいケイバは合わない。マスターフェンサーやアウィルアウェイを見てのとおり、ジャスタウェイ産駒は古馬になってもうひと皮むけるから、ここは成長が問われる場。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
グロンディオーズヒシマサルの全弟で、デルカイザーの3/4弟で、ムスカテールやエトランドルの半弟で、ウイングドラヴやダイワカーリアンやアドマイヤビッグの甥。見た目はルーラーシップ似だが、母方のハイトップの締まりの強い体質も受け継ぎ、持続力とパワーと成長力に富む中距離馬。長欠明けと菊花賞を除けば[4-1-1-0]と崩れなしで、ベストコースは2戦2勝の東京芝2400だろう。2000でこの相手だとタフな馬場になってほしい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ショウナンバルディ母母マセドンレディはMRC1000ギニー(豪G1・芝1600m)勝ち。母父リダウツチョイスはオセアニアの名種牡馬でサトノアーサーやキャンベルジュニアの母父。キングズベストの牡駒だから