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【小牧太×藤岡佑介】第3回『“みんなの体チェックしてるで(笑)”ジョッキーの減量事情』

  • 2020年12月09日(水) 18時02分
with 佑

▲現役35年、佑介騎手も気になる気持ちの保ち方とは? (C)netkeiba.com


アスリートの中でも選手生命の長いジョッキー。その長い現役生活の中には、選手としてのピークもあれば、悩んだり苦しんだりする時期もあります。現役生活35年の小牧騎手、佑介騎手も気になる気持ちの保ち方とは? さらに話は、体のメンテナンスについて。歩いたり走ったりする減量はもう古い!?

(取材・構成=不破由妃子)

置かれている立場が変わったら自分が変わればいい


──53歳にして衰え知らずの小牧さんですが、ここ数年は乗り数、勝ち鞍ともに減少。700勝から800勝までが約1年9カ月だったのに対し……

小牧 800勝から900勝までは5年も掛ったからねぇ。

佑介 確かに5年は長いですね。

──同じ舞台に立つ者として、佑介さんは小牧さんの戦いをどう見ていますか?

佑介 アスリートなので、ずっとトップコンディションを保つのはなかなか難しいことだと思いますが、いいレースができることもあれば、できないこともあるというのは、年齢に関係なくみんな同じだと思うんですよ。だから、一番大きいのは、下降してきた成績や自分が置かれている立場、周りの自分に対する扱いの変化を受け入れられるかどうかじゃないかと思うんです。

 その折り合いがつかなくなった人は辞めていくんだと思いますが、小牧さんを見ていると、「今、自分はこうやから、これからはこうしていかなアカン」というスタンスで、あまり後ろ向きな発言が出ない。置かれている立場が変わったら、それに合わせて自分が変わっていけばいいという覚悟が見えるので、すごいなと思っています。

──そう思えるまでには時間がかかりましたよね。

小牧 かかったねぇ。何年前かなぁ、ふた言目には「もう辞める!」って言ってた時期もあった。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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