スマートフォン版へ

朝日杯FSは秋冬のレースを勝ち切っている馬が優勢

  • 2020年12月19日(土) 19時00分
 前回12月13日のWIN5は155万900円の配当で決着。優勝馬5頭はいずれも単勝オッズ10倍未満の支持を集めていましたが、単勝1番人気だったのは5レース目の阪神JF(阪神11R)を制したソダシだけで、やや高めの払戻金額となりました。

 先週も同様の指摘をした通り、“WIN5の5レース目”は現在のところ単勝1番人気馬が12連勝中です。4レース目を突破した後に単勝で保険を掛けることもできる分、5レース目は人気サイドの馬をコンパクトに押さえるのがセオリー。この作戦を多用しているプレイヤーにとっては、的中に近づきやすい状況が続いています。特に理由があるわけではなく、そういう“流れ”というだけの話ではあるものの、さすがにここまで続くとなると、今後はプレイヤーの投票動向に影響してくるかもしれません。

 明日12月20日のWIN5は総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が98万3040通り(土曜12時現在)。対象5レースすべてが15頭立て以上ですから、難度の高い回と言って良いでしょう。

【2020年12月20日発売分の1点予想】

中京10R 3.シーオブドリームス
阪神10R 10.ロードレガリス
中山11R 10.ガロアクリーク
中京11R 5.メイショウベンガル
阪神11R 7.ステラヴェローチェ

【1レース目 寒椿賞(中京10R)】

 臨戦過程や馬格を素直に評価したい一戦。「前走の着順が4着以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-12]、「前走の馬体重が460kg未満だった馬」は2017年以降[0-0-0-10]と、それぞれ苦戦していました。

 チャンスがありそうなのはランドボルケーノ・シーオブドリームス・ゼローソ・ミスズグランドオー・ショウナンラスボス・マーチリリーあたり。前走が好内容だったシーオブドリームスは最優先で押さえておくべきだと思います。

【2レース目 ベテルギウスS(阪神10R)】

 近年は4、5歳馬が優勢。「馬齢が3歳の馬」は2016年以降[0-0-0-4]、「馬齢が6歳以上の馬」は2016年以降[0-2-0-23]なので、テーオーケインズ・ミヤジコクオウらは過信禁物と見ておきたいところです。

 なお「前走の着順が11着以下・競走中止だった馬」は2016年以降[0-1-0-18]、「前走との間隔が中9週以上だった馬」は2016年以降[0-0-1-17]と、あまり上位に食い込めていません。

 今年はロードレガリス・サトノギャロス・オーヴェルニュ・ベストタッチダウンあたりが楽しみ。実績上位のロードレガリスは特に高く評価すべきでしょう。

【3レース目 ディセンバーS(中山11R)】

 コース適性の高い馬や、中央場所の重賞で好走してきた馬が中心。「“同年、かつ中山のレース”において1着となった経験がない、かつ“前年以降、かつ中央場所、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-25]でした。

 また「馬齢が6歳以上の馬」も2017年以降[0-0-1-19]と不振。ウインイクシードらは扱いに注意すべきだと思います。

 オッズを考えるとレッドサイオン・コスモカレンドゥラ・トーラスジェミニ・パッシングスルーあたりも面白そうなのですが、やはり中心視したいのはガロアクリーク。特に不安要素が見当たりません。

【4レース目 三河S(中京11R)】

 前走好走馬が強いレース。「前走の着順が6着以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-24]です。

 ただし「前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は2017年以降[0-0-0-17]と3着以内なし。ベルダーイメル・テルモードーサなど、先行力の高さを活かしたいタイプは評価を下げるべきでしょう。

 狙ってみたいのはムーランアンディゴ・メイショウベンガル・ロジヒューズ・ブルーメンクローネあたり。3歳のメイショウベンガルは特に有力だと思います。

【5レース目 朝日杯FS(阪神11R)】

 戦績の安定感がポイント。「“JRA、かつ1800m未満のレースならびに重賞以外のレース”において5着以下となった経験のある馬」は2014年以降[0-0-1-33]と苦戦していました。

 あとは9月下旬以降の戦績も重要。「“同年9月21日以降、かつJRA、かつ芝1400m以上のレース”において1着となった経験のない馬」は2014年以降[0-1-0-47]ですから、ショックアクション・ジュンブルースカイ・ホウオウアマゾンらはあまり強調できません。

 さらに「前走の出走頭数が12頭以下、かつ前走の条件が“JRA、かつ重賞のレース”以外だった馬」は2014年以降[0-0-0-29]、「出走数が5戦以上の馬」は2014年以降[0-0-0-19]。こちらも該当馬は割り引きが必要です。

 注目はやはり10月以降の重賞を勝っているステラヴェローチェ・レッドベルオーブ・モントライゼ。一応「生月が4月以降の馬」は2014年以降[1-0-1-37]だったので、この3頭の中ではステラヴェローチェをやや高く評価すべきでしょう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング