スマートフォン版へ

【愛知杯予想】前走条件戦組にも目を配りたい愛知杯

  • 2021年01月12日(火) 12時00分

斤量を背負う馬が中心とはなるが…


 今週は土曜重賞の話になるが、愛知杯について触れたい。そしてハンデ発表の前に原稿を書いているので具体的な馬名には触れられないがその点はご容赦いただきたい。

 私はよく「ハンデ戦は敢えて背負っている馬を買え」と書くが、このレースについては単純にそれだけでは割り切れない面がある。

 まずこのレースについては2014年までが12月、2015年実施せず、2016年以降1月とややこしい面がある。このため4歳馬の斤量は2014年までは5歳以上と同じ条件、2016年以降は5歳以上より1キロ軽いという前提になる。

 これらを勘案したうえで、斤量は「基準より何キロ重い、軽い」と評価する。現在は4歳馬54キロ、5歳以上馬55キロが基準、以前は4歳以上が55キロ、今回は関係ない3歳は54キロが基準ということになる。

 過去10年(9回)、基準+1キロ(56だけでなく55.5キロも含む)の馬は[4-3-3-5]と強く、この次元までいくと背負っていても買う価値がある。

 一方、基準±0キロの馬は[0-0-1-15]で、それより軽いほうは1キロ刻みでグループ分けしても、グループごとの成績差が小さい。

 基準-1キロ以下の馬については、斤量については考えずひとつのグループとしたうえで、前走オープン組と前走条件戦組に分けて考えたほうがよい。前走オープン組で6着以下だった馬たちは[1-2-0-48]で複回収率28%。ここには手を出しづらい。持ちハンデが切り下がっていて前走も悪いのだから当然といえば当然だ。

 この「軽めチーム」は、前走条件戦好走組のほうが買える。前走条件戦3着以内馬は[3-3-4-24]。人気薄好走馬が多く回収率は単185%・複165%だし、勝率・複勝率もオープン6着以下組よりだいぶ高い。

 今回前走条件戦3着以内馬は5頭。実際に出走してくるのが何頭かは分からないが、きちんと吟味したい対象だ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング