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【吉田豊騎手】「弟の活躍を刺激に 少しでも長くジョッキーを続けていきたい」/ 東西注目騎手

  • 2021年01月31日(日) 18時02分
今週のFace

美浦のベテラン、吉田豊騎手(C)netkeiba.com


2021年の中央競馬が始まって早1か月。ベテラン騎手も若手騎手も、昨年好調だった騎手も不甲斐なさを感じた騎手も、横一線でのゼロからのスタート。そこで、スタートダッシュを決めた東西のジョッキーをそれぞれ直撃します。

美浦からピックアップするのは吉田豊騎手。2017年の落馬事故で頸椎骨折の重傷を負い、2019年は12勝、2020年は24勝を挙げるにとどまっていましたが、今年はすでに4勝と快調に勝ち星を伸ばしています。いぶし銀の活躍を見せるベテランに、近況や現在のフィジカルコンディション、実弟・吉田隼人騎手についてなど話を聞きました。

(取材・文=東京スポーツ・藤井真俊)

「また輝いてほしい」期待に応えた一戦


──今年は早くも4勝。スタートダッシュを決めましたが、何か好調の要因はあるんですか?

吉田豊 ありがとうございます。でも特に思い当たるフシはないんですよね(苦笑)。たまたまというか、乗っている馬が頑張ってくれているおかげというか…。

──そうですか。でも昨年末にも2勝を挙げて、約1か月の間に6勝も挙げていらっしゃいます。

吉田豊 あ! でも今は体の具合がいいのかもしれませんね。昨年夏の落馬以降、調子が悪かったんで…。

──8月9日の新潟での落馬事故ですね。あの時は2週間ほど休まれて、8月22日から実戦に復帰していましたが…。

吉田豊 はい。本当はもう少し休んだ方が良かったのですが、ちょっと無理をして復帰してしまって。その影響がしばらくあったんですよ。昨年の秋頃から気にならなくなりましたが。

──それが昨秋以降の好調につながっているんですね。最近の勝利の中で個人的に印象に残っているのが、昨年12月の中山・ディセンバーS。トーラスジェミニで勝った一戦です。巧みな逃げ切りで、かつてサイレントハンター(重賞4勝)やゴーステディ(JRA6勝)で魅せた“逃げの吉田豊”を思い出しました。

吉田豊 懐かしいですね(笑)。トーラスジェミニはレースをよく見ていてイメージは湧いていました。先生からは「前半ジワーッと逃げて欲しい」と言われていて、その通りに乗れたと思います。

今週のFace

昨年のディセンバーSではトーラスジェミニと逃げ切り勝ち(ユーザー提供:モエロウエクラさん)


──会心の逃げ切りだったわけですね。

吉田豊 はい。でもあれは

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