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【根岸S予想】走りやすい高速馬場で差し馬台頭の予感

  • 2021年01月30日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 土曜の東京ダートは「重」で始まり、最後まで馬場状態の変更はなかった。週中に降った雨の影響は残り、JRAが土曜午前5時に測定したダートの含水率はゴール前、4コーナーともに「11.1%」と水分を含んだ状態。気温が低い時季でもあり、急には乾かず、走りやすい状況は続いた。

 土曜は、ダートは7鞍。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、5番手、3番手、1番手、9番手、12番手、10番手」。午前中の3歳戦(新馬、未勝利、1勝クラス)はペースもあるが、前の組が活躍。対照的に午後の古馬競走は後方からの差しが面白いように利いた。

 根岸Sと同じダート1400mで行われた9R・銀蹄S(4歳上3勝クラス)は10番手追走の1番人気タガノビューティーが届いた。勝ち時計1分22秒7は根岸S並みの好タイム。それだけ、時計が出やすい状況といっていい。2着は逃げたピンシャンが粘り込んだ。逃げたピンシャンは前半3F34秒5(レース後半3F36秒3)と飛ばしたので差し馬向きの流れだったのは事実だが、それにしても綺麗に決まった。3着フィールザファラオが最終4コーナー15番手、4着エピックアンが14番手、5着プロスパラスデイズが12番手で、差し馬が台頭していた。

 7R・4歳上1勝クラス(ダート1400m)もレース前半3F34秒6〜後半3F37秒5の前傾ラップ。中団追走の13番人気ロークアルルージュが展開の利もあったとはいえ、最終4コーナー9番手から鮮やかに伸びた。

 日曜の東京は引き続き好天予報。ダートは「稍重」、あるいは「良」まで回復する可能性はある。引き続き時計が出る走りやすい状況は続きそうだ。

 根岸Sは展開が鍵か。前が飛ばすようなら、人気のレッドルゼル、タイムフライヤーなど差し馬が有利な状況。落ち着いてしまえば、前の組も残るが、個人的には序盤から流れそうな予感がしている。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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