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根岸Sは東京を主戦場としてきた馬が中心

  • 2021年01月30日(土) 19時00分
 前回1月24日のWIN5は17万710円の低額配当決着。1レース目の伊賀S(中京10R)を単勝オッズ10.6倍(6番人気)のメイショウテンセイが勝ったものの、その後は2レース目のアレキサンドライトS(中山10R)を単勝オッズ1.2倍(1番人気)のアメリカンシードが、5レース目のAJCC(中山11R)を単勝オッズ2.4倍(1番人気)のアリストテレスが制すなど、堅めの決着が続きました。

 ご存知の通り、前々回1月17日のWIN5も、79万5640円とやや低めの配当で決着しています。3回前の1月11日には4億8178万3190円の史上最高配当が飛び出したばかり。

 これが良いPRとなったようで、ここ2回は売り上げも上々だったのですが、新しく参戦してきたプレイヤーの多くは、この結果に拍子抜けしているんじゃないでしょうか。向こう数週の配当や発売金額を観察するのが非常に楽しみです。

 明日1月31日のWIN5は総出走頭数が78頭、総組み合わせ数が88万1280通り(土曜12時現在)。終盤の2重賞が多頭数、かつ混戦模様で、難解な印象を受けているプレイヤーが多いかもしれません。

【2021年01月31日発売分の1点予想】

中京10R 3.ヒートオンビート
東京10R 1.オールイズウェル
小倉11R 17.メイショウミモザ
中京11R 9.ヴェスターヴァルト
東京11R 6.タイムフライヤー


【1レース目 美濃S(中京10R)】

 今年の1回中京芝2200m、かつ4歳以上のレース(1月30日終了時点)は、差し馬が優勢。

「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は[0-0-0-4]、「前走の上がり3ハロンタイム順位が8位以下だった馬」は[1-0-1-17]と、それぞれ期待を裏切りがちでした。ターキッシュパレスらは評価を下げるべきだと思います。

 シルヴァーソニック・ネプチュナイト・アドマイヤジョラス・ディアマンミノルあたりも侮れませんが、やはり楽しみなのはヒートオンビート。今回は素直に信頼して良さそうです。

【2レース目 節分S(東京10R)】

 臨戦過程に注目したい一戦。「前走の距離が1600m以外だった馬」は2016年以降[0-0-0-25]と、まったく上位に食い込めていません。レッドアルマーダ・サンライズオネストらは過信禁物と見るべきでしょう。

 チャンスがありそうなのはオールイズウェル・レッドヴァール・インテンスライト・テルツェットあたり。実績上位のオールイズウェルは最優先で押さえた方が良いと思います。

【3レース目 巌流島S(小倉11R)】

 今年の1回小倉芝1200m、かつ4歳以上のレース(1月30日終了時点)は、ローカル場のレースを主戦場としてきた馬が中心。「前走のコースが中央場所だった馬」は[0-0-1-30]と苦戦していました。ニシノドレッシー・トロワマルスらは割り引きが必要です。

 さらに「性が牡・セン、かつ負担重量が減量なしの馬」も[0-2-2-34]。リレーションシップなど、負担重量が重い馬も強調できません。

 これらの条件をクリアしているのはタマモティータイム・エレヴァート・メイショウミモザあたり。メイショウミモザはコース替わりもプラスに働くでしょう。

【4レース目 シルクロードS(中京11R)】

 近走成績を素直に評価したい一戦。「前走の着順が6着以下、かつ“前年以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において1着となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-1-24]でした。プリモシーンらは苦戦する可能性が高いと思います。

 また「出走数が23戦以上の馬」は2018年以降[0-0-1-27]、「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2018年以降[0-0-1-22]。モズスーパーフレアらは扱いに注意したいところです。

 今年はヴェスターヴァルト・ラウダシオン・シヴァージ・クリノガウディーあたりが楽しみ。思いのほか人気薄ですが、ここ2戦が好内容だったヴェスターヴァルトは侮れません。

【5レース目 根岸S(東京11R)】

 コース適性が最大のポイント。「“前年以降、かつ東京、かつオープンクラスのレース”において6着以内となった経験がない馬」は2014年以降[1-0-0-44]ですから、レッドルゼル・アルクトスらは評価を下げるべきでしょう。

 なお「前走の距離が1600m未満、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-36]、「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2014年以降[0-0-1-32]、「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2014年以降[0-1-0-20]。臨戦過程に不安のあるヘリオス・テイエムサウスダンあたりも過信禁物だと思います。

 これらの条件をすべてクリアしているのはワンダーリーデル・タイムフライヤーの2頭だけ。実績上位のタイムフライヤーを素直に中心視した方が良さそうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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