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【菅原明良騎手】同期の活躍に続け!カラテと挑む東京新聞杯「楽しみで仕方がないです」

  • 2021年02月04日(木) 18時01分
今週のFace

カラテと挑む東京新聞杯で重賞初制覇へ!(C)netkeiba.com


デビュー3年目を迎えた菅原明良騎手。同期の活躍が輝かしい中、自身にも重賞初制覇のチャンスが。ダークホースとして注目を集めるカラテと挑む東京新聞杯への意気込み、そして自身の競馬に対する思いを語ってもらいました。

(取材・文=不破由妃子)

カラテの強さにビックリ!


──昨年6月の八丈島特別(2020年6月13日・東京9R・芝1600m)で初めて(芝の)マイルを快勝し、以降、菅原騎手とのコンビで3戦2勝。今週の東京新聞杯でもダークホースとして注目を集めているカラテですが、改めてマイル適性の高さを決定付けたのが前走の若潮S。昇級初戦にもかかわらず、3馬身差の圧勝でしたね。

菅原 はい。長くいい脚を使ってくれる馬という認識があったので、早めに動いていく競馬をイメージしていて、実際にイメージ通りの競馬ができました。とはいえ、あんなに強い勝ち方をしてくれるとは…。ちょっとビックリしました(笑)。

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前走の若潮Sは3馬身差の圧勝 (撮影:下野雄規)


──鞍上もビックリの強さだったんですね。

菅原 そうですね。馬がすごくよくなっていて、どんどんレベルアップしているのを感じます。

──菅原騎手とのコンビでは、初騎乗となった八丈島特別を快勝。カラテにとって初めてのマイル戦だったわけですが、その走りにはどんな印象を持ちましたか?

菅原 不良馬場だったのですが、そういう馬場はあまり得意ではないと聞いていたんです。でも、レースに行ったらものすごくいい走りをしてくれて。強い勝ち方をしてくれましたし、むしろ不良馬場は得意なのかなと感じました。ただ、その時点ではまだ、馬場に助けられたかなという印象もありましたね。

──次走の柏崎特別(2020年10月24日・新潟12R・芝1600m)も重馬場で。昇級初戦で5着という結果でしたが、ここではどんな手応えをつかみましたか?

菅原 外々を回る競馬になってしまったんですけど、それでも差のない5着にきてくれたので、もっとやれそうだなという手応えを感じました。

──津村騎手が騎乗した12月の2勝クラスも含め、4コーナーで外から先頭に並びかけて、そこから突き放す競馬でマイル戦を3勝。やはり、持久力のある脚が最大の武器ですか?

菅原 そう思います。逆にいうと、切れる脚がないので、早めに軌道に乗せることを意識して乗っています。

同期の活躍に、「追いつけ追い越せ」の気持ちで


──菅原騎手ご自身についてもお聞きしたいのですが、2019年3月にデビューして、間もなく丸2年。ご自身の武器についても、見えてきたところがあるのでは?

菅原 そうですねぇ…。長距離はリズムよく運べるというか、馬も力を出してくれているなと感じることが多いです。

──長距離といえば、つい先日も小倉の芝2600mで鮮やかに勝ってらっしゃいましたね。

菅原 はい、勝たせていただきました。もちろん馬の力があってこそですが、長距離は昔から、なぜかリズムよく乗れることが多いような気がするんです。まぁたまたま上手くいっているだけかもしれませんが(笑)。

──長丁場では、騎手の腕が試されるといいますからね。3年目にして頼もしい限りです。さて、35期生といえば、デビュー当時から稀に見るハイレベルな期として注目を集めていますが、同期の活躍からはどんな影響を受けていますか?

菅原 重賞を勝った同期もふたりいますし(斎藤新騎手、団野大成騎手)、当たり前のように重賞に乗っている姿を見ると、負けたくない、自分も頑張らなくちゃという気持ちになりますね。でも、焦りとかはあまりなくて、とにかく今はどのレースでもいい競馬、いい騎乗がしたい。その思いが強いです。

 デビューした年はみんなが同じ位置からのスタートなので、少し焦りを感じた時期もありましたが、今はもう「追いつけ追い越せ」の気持ちで、いい刺激になっています。

──今週の東京新聞杯は、「追いつけ追い越せ」の絶好機ですね。菅原騎手にとって三度目の重賞騎乗になりますが、今の気持ちはワクワク? それともドキドキ?

菅原 東京新聞杯に向かうと聞いた日から、もう楽しみで楽しみで仕方がないです。緊張は今はまだなくて、ずっとワクワクしています。

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「東京新聞杯は楽しみで仕方がないです!」 (撮影:下野雄規)


──東京新聞杯の結果次第では、安田記念も視野に入ってくるかと思います。ご自身の重賞初制覇への思いも合わせて、改めて意気込みを聞かせてください。

菅原 前走の若潮Sは良馬場でしたが、いいタイム(1分32秒9)で走ってくれましたし、着差も含めて強い競馬をしてくれました。馬はどんどんレベルアップしているので、馬の力を出し切れるよう、自信を持って乗りたいです。

 僕自身のことでいえば、減量がなくなってからが本当の勝負なので、ここで「菅原明良」という名前を多くの方に知っていただきたい。勝つことが一番のアピールになるのは間違いないので、そのためにもいい結果を出したいと思っています。

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