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今週末は小倉参戦! ドルチェリア&ニホンピロマリブで勝利を

  • 2021年02月09日(火) 18時01分
今週末は、ドルチェリア、ニホンピロマリブとともに小倉に参戦! どちらもチャンス十分なパートナーだけに、小牧騎手も「なんとかしたい」と勝利への渇望を滲ませました。

今週の『太論』では、その2頭への手応えのほか、ユーザー質問をふたつほどピックアップ。ジョッキーにしかわからないレースの難しさを語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

どうしてもここでひとつ勝たせたい!


──先週は、土曜日の最終レースでニホンピロマドンに騎乗(4歳上2勝クラス・ダ1200m・14着)。日曜日は除外などがありましたか?

小牧 うん。準オープンとか新馬とか入らなかった馬がいて、お休みになってしまった。ニホンピロマドンは、砂を被って嫌がったり怖がったりして、どうにも競馬にならんかったね。

──2勝クラスに上がって以降、ちょっと厳しい戦いが続いていますね。

小牧 そうやね。ブリンカーを着けたり、いろいろやってるんやけど。たぶん気持ちの問題でしょう。調教での走りを思えばもっとやれていいはずやし、あとは、もうちょっと絞れてくれば変わってくるんちゃうかなと思ってる。

──今週は土日とも小倉ですね。

小牧 うん、小倉に行きます。

──土曜日にはドルチェリア(小倉11R・和布刈特別・ダ1700m)、日曜日にはニホンピロマリブ(小倉10R・あすなろ賞・芝2000m)がスタンバイしています。

小牧 どっちもなんとかしたいなぁ。マリブに関しては、今度は力が上かなと思っているので、とにかく不利なく乗ってきたい。先のことを考えても、どうしてもここでひとつ勝たせたいからね。ある程度、前に行くつもりやけど、自分のペースを守ってスムーズに走らせたいね。

──木曜日にCWで乗ってらっしゃいましたね。動きはどうでしたか?

小牧 変わりなく、いい動きやったよ。楽しみです。ドルチェリアもね、力があるのはわかっているから、前回のような積極策で馬を信じて乗ってきますわ。

──では、ユーザーからの質問をふたつほど。「馬によってフットワークの大きさが違うと思いますが、どの程度フットワークの大小を考えて位置取りを決めていますか? たとえば、フットワークが大きい馬を内目で走らせた場合、リズムが崩れて力が発揮できないみたいなこともあるのでしょうか」

小牧 あるでしょうね。それこそ、ドルチェリアは跳びの大きい馬やから、外目を気持ちよく回ってきたほうがいい。ドルチェリアに限らず、跳びの大きい馬は、内でタメたところでスパッと切れる感じじゃないから。

──逆に、完歩の小さい馬が外目を走った場合は、必要以上に消耗してしまいそう。

小牧 うん。ちょっと大変になるね。だから、ちょこちょこ走る馬は内で立ち回ったほうがいい。ただ、フットワークに合わせた位置取りを取れるかどうかは、枠順によって大きく左右されるからね。常に意識して位置取りを考えたりしているけど、そこは難しいところ。

──ちなみに、ニホンピロマリブのフットワークは?

小牧 ドルチェリアほどじゃないけど、大きいほうやね。マリブのように頭の高い馬は、完歩が大きい馬が多いよ。

──頭の高さとも連携しているんですね。

小牧 だと思う。頭の高い馬で、ちょこちょこ走る馬はあんまりおらんでしょ。

──続いての質問です。「以前に読んだインタビューで、『大切なのは直線よりも道中』と話していたジョッキーがいました。素人から見ると、直線が勝負のような気がしてしまうのですが、道中の何が大切なのか具体的に教えてください」

小牧 一番は折り合いでしょう。折り合ってリズムよく運べれば、それだけ最後も伸びるわけやから。そのためには、さっき話したフットワークに合わせたポジション取りも大事やしね。

──ひと言に“折り合いをつける”と言っても、いろんな要素が絡んでくるわけですね。

小牧 そうやね。あとはペースを読むこと。ペースによって判断していくことも、道中の大事な要素やと思う。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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