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【京都記念予想】前走GI組が強いレースだが…

  • 2021年02月12日(金) 18時00分

傾向を覆しての好走も有り得る


 京都記念は4・5歳馬と前走GI組が強いレース。特にGI勝ち組はかなり強い。

 そうなるとラヴズオンリーユーはかなり有力ということになる。昨年のドバイワールドカップ開催中止以降はボタンの掛け違えが続いたような状態だが、ついに乗り替わりカードを切ったここは結果が欲しいところ。川田騎手だといままでより前からの競馬になる可能性もあり、そこから地力で押し切るような競馬を期待したい。

 ワグネリアンも新コンビでの競馬。休み明けは問題にならない馬だけに、この馬も結果がほしい。宝塚記念はそれまでと違う競馬を試したが馬場も展開も逆になってしまったという印象。それまではメンバーの揃ったGIでも上位争いはしていたので、今回のメンバーなら勝ち負けになると思いたい。

 ジナンボーも前走GI組ということになる。まだ重賞勝ちがないし前走GI組といっても格で押し切るような立場ではないが、血統のポテンシャルは常に意識する必要がある。

 コースは違うがこのレースで好走歴があるのが、ステイフーリッシュとダンビュライト。ともにキレ味・決め手はないが持続力があり、好位をとってそこからしぶとく残すという似たタイプどうしだ。コースが変わってもそれができるかがポイント。

 今回は逃げ馬不在で、ダンビュライトが自分で引っ張らなければならないかも。その番手につけられるという点と近走内容、また単純に1つ若いという点からこの2頭ではステイフーリッシュが有利だ。

 モズベッロはGIでの3着もあり常に警戒が必要な馬だが、展開待ちの面があるのは確か。頭数が11頭と多くないぶん捌くリスクや手間は減るが、アタマまで突き抜けるというのは少し難しいかもしれない。

 ダンスディライトは同じコースで準オープンを勝ってきた上がり馬。例年だとこういうタイプは苦戦するのだが、今年は出走メンバーに格上タイプが少なく、近況の良い馬も少ない。例年の傾向を覆して好走してくる可能性もある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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