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【京都記念予想】今年の京都記念も非根幹距離血統が走りやすい傾向は引き継ぎそう

  • 2021年02月12日(金) 19時00分
今週末は京都記念!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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非根幹距離は非主流の父系が走りやすくなる


 競馬場を問わず、芝2200m重賞は日本の主流系統であるサンデーサイレンス系「ではない」父系の方が優勢のレースは多いです。(出走馬の系統はスマート出馬表を参照)

 今年の京都記念と同じ阪神芝2200mで行われていた宝塚記念も父サンデー系(大系統)の成績が悪く、サンデー系ではない父欧州型の成績が良いレース。人気馬の信頼度も非サンデー系が高く、サンデー系の信頼度は落ちます。過去5年の宝塚記念で3番人気以内だった馬は15頭。うち父が「サンデー系ではない」父欧州型は7頭出走して4連対と水準以上の成績。対して、父サンデー系(大系統)は8頭出走して1連対。

 競馬で要求される能力の方向性は一定ではありません。非根幹距離で行われる距離のレースは非主流の父系が走りやすくなるのです。

 昨年有馬記念、宝塚記念と非根幹距離のGIを2勝したクロノジェネシスも父は非サンデー系で欧州型のバゴ。2018年の宝塚記念も7番人気1着ミッキーロケット、10番人気2着ワーザー、12番人気3着ノーブルマーズは全て父が欧州型でした。

 芝2200m重賞で非サンデー系が優勢なのは、日本の主流距離である2000mや2400mに比べ欧州的要素が問われやすいことも大いに影響しているでしょう。またサンデー系の中では欧州で実績を残したステイゴールド系の血を継ぐ系統が走りやすい傾向も。昨年のエリザベス女王杯は阪神芝2200m。勝ち馬のラッキーライラックの父父はステイゴールド。

 芝2200mで行われた今年のAJCCも1、3着が非サンデー系。2着はステイゴールド系でした。

 今年の出走予定馬ではダンスディライトが父は非サンデー系。欧州型のキングカメハメハ。キングマンボ系は牝系の個性を引き出しやすい特徴を持ちますが、ダンスディライトは、母系も非根幹距離重賞でも実績を残す一族。近親のダンスパートナーも父がサンデー系ながら芝2200mGIのエリザベス女王杯を優勝。同コースGI宝塚記念でも3着。

 ダンビュライトは父が非サンデー系。欧州型のルーラーシップ。母系も非根幹距離で実績を残す一族。近親のマリアライトは同コースGIの宝塚記念を優勝。同じ芝2200mGIのエリザベス女王杯も優勝。同じく非根幹距離のGI有馬記念でも勝ち馬と0.1秒差の4着に走った実績も。近2走は適性以前に、先行馬不利の展開も厳しかったです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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