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少し緊張気味のジャスティン「結果的にいい調教ができました」/サウジアラビアより

  • 2021年02月18日(木) 18時01分
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▲「チーム・ジャスティン」のみんなです! (提供:坂井瑠星)


コンビを組んで重賞2勝を挙げているジャスティン(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)と、2月20日のリヤドダートスプリント(サウジアラビア)に挑む坂井瑠星騎手。現地での追い切りを終えた坂井騎手から、コラムが届きました!

※このコラムは無料でお楽しみいただけます

戸崎さんだけはずっと不安そうで(笑)


 netkeibaをご覧のみなさんこんにちは。坂井瑠星です。

 日曜日のレースが終わったあと、丸一日を費やしてサウジアラビアに到着しました!

 前回のオーストラリア遠征のときは不安しかなくて、飛行機に乗っている時間がとても長く感じましたが、今回は戸崎(圭太)さんや同期の(藤田)菜七子も一緒だったからか、アッという間に感じました。

 これまでの研修でいろいろな国に行ったので、サウジアラビアに行くことに対しての不安はなく、僕も菜七子もとてもリラックスした雰囲気でした。ただひとり、戸崎さんだけはずっと不安そうでしたが(笑)。

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▲乗り継ぎのカタールの空港で、現地の方と一緒に撮ってもらいました (提供:坂井瑠星)


 到着した日は、PCR検査を受け、あとはホテルに戻って次の日に備えました。

 火曜日に初めての馬場入り。ジャスティンは少し緊張している様子で、栗東にいるときより発汗も激しく、テンションが上がっていました。それでも走り出したら落ち着きを取り戻してくれて、結果的にいい調教ができました。

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▲火曜の調教の様子 (提供:坂井瑠星)


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▲そして、調教後 (提供:坂井瑠星)


 午後は施設内のジムに行き、トレーニングで汗を流し、翌日の追い切りに備えて20時には就寝。

 水曜日の追い切りは、半マイル(800m)からペースを上げて、ラストは気持ちを入れるために肩ムチだけ入れておこうという指示でした。

 道中はいい雰囲気で、落ち着いて走れていましたが、最後の直線ではいつもの反応がなく、肩ムチを3発。そこでやっとスイッチが入り、ゴール後はなかなか止まらないくらいの勢いで追い切りを終えました。

 ジャスティンは競馬に行くと嫌でもスイッチが入る馬なので、この追い切りでもう一段階上がってくれれば、レースでも力を発揮できると思います。

 あとは無事にゲートインできるよう、残りの時間を大切に過ごしていきたいです。

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▲「チーム・ジャスティン」のキャップをかぶり、一丸となって頑張ります! (提供:坂井瑠星)


(文中敬称略)

1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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