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【フェブラリーS】馬券的な妙味は、7歳以上のGI・JpnI好走実績馬/nige

  • 2021年02月19日(金) 18時00分

昨年は7歳馬ケイティブレイブが16番人気2着と波乱を演出(c)netkeiba.com、ユーザー提供:スペディーさん


 フェブラリーSは、若い馬(特に4歳・5歳)が有利なレースです。東京ダート1600mのトップスピードの速さが活きる舞台で、年齢を重ねるとスピードの対応が難しくなります。パワーや器用さでカバーできる地方交流重賞で勝てていても、東京ダート1600mで行われるダート界最高峰レースでは、スピード対応を他の適性でカバーしきれずに勝つことが難しくなっています。

 ただ、馬券的なポイントになるのが、年齢を重ねた7歳以上の馬。20年2着の16番人気ケイティブレイブ(7歳)。18年3着の6番人気インカンテーション(8歳)。17年2着の5番人気ベストウォーリア(7歳)。過去5年では、7歳以上の3頭が5番人気以下で馬券圏内に好走しています。

 この3頭の共通点は、ダート1600m以上のGI・JpnIでの好走実績があったこと。ケイティブレイブは、説明不要なくらい中距離JpnIを勝っていて、インカンテーション・ベストウォーリアは、15年フェブラリーSの2着・3着。勝つまでは難しいとしても、『定量』で走れる2レースしかない中央ダートGIなら3年前の実績でも馬券圏内まで持ってくることができる。実力が結果につながりやすいダートらしい傾向がでています。

 今年の出走馬で、7歳以上の傾向に合う実績馬に該当するのがインティとサンライズノヴァ。インティは、19年フェブラリーS1着、19年・20年チャンピオンズC3着。サンライズノヴァは、20年フェブラリーS3着。どちらも6歳時の去年に好走している馬なので、7歳馬だから、前走で凡走しているからと言って軽視は危険。

 インティは、逃げられないにしてもスムーズに走れるかの枠順。サンライズノヴァは、軽い馬場巧者なので月曜日の雨の影響がどのくらい残るのか。どちらも最大限に力を出し切るには課題がありますが、馬券的に面白い馬と考えています。

 勝ち馬という点では、やはり若い上位人気馬(カフェファラオ・レッドルゼル・オーヴェルニュ)の適性がポイント。その点は、ウマい馬券で展開や各馬の適性など全馬の評価を記載しています。枠順・馬場状態が重要なレースでもあるので、最終結論に注目して下さい。



■プロフィール
nige(にげ)
 SEの仕事を辞して、2014年より「ダート馬券師兼馬券ヘルパー」として活動中。地方競馬を含めてダート競馬全般を得意としており、的確な分析には定評がある。過去の実績から、コース形態・馬場・展開・力関係など総合的に判断して、レース条件に合う適正な馬を選択するシンプルなスタイル。元サラリーマンなだけに、無理な穴狙いはせず、現実的に買えるように点数が少なることを意識して買い目を提供。ブログ「スマートボーイのように逃げたい…」随時更新中。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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