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生産地からの視線も熱いファラオの血

  • 2021年02月22日(月) 18時00分

先週の血統ピックアップ


・2/21 フェブラリーS(GI・東京・ダ1600m)
 好位追走から残り200mで先頭に立ったカフェファラオが、後方から差を詰めたエアスピネルを3/4馬身抑えて1番人気に応えました。東京ダート1600mはこれで3戦全勝です。

 父アメリカンファラオは現役時代に米三冠を制したほか、ブリーダーズCクラシックをレコード勝ちした名馬で、種牡馬としても米ファーストシーズンサイアーチャンピオンとなりました。

 JRAでは出走15頭中12頭が勝ち上がり、とくにダート戦(JRAのみ)では52走して[17-4-4-27]。勝率32.7%、連対率40.4%という驚異的な成績。本馬のほかにジャパンダートダービーと浦和記念を勝ったダノンファラオ、京王杯2歳Sで5着となったリフレイム、現3勝クラスのエイシンアメンラーが出ています。欧米では芝の活躍馬も少なくないのですが、それゆえにアメリカではパワー不足と見なされることもあり、生産者からの視線は日本のほうが熱いと感じます。

 そうした期待もあって、今年から日高町のブリーダーズスタリオンステーションで、アメリカンファラオの息子フォーウィールドライブが供用されることになりました。BCジュヴェナイルターフスプリント(米G2・芝5ハロン)の勝ち馬です。カフェファラオとフォーウィールドライブはいずれも「アメリカンファラオ×モアザンレディ」という組み合わせ。同配合の馬は今後も輸入されるはずですが、POGでは忘れずにぜひ注目したいところです。

・2/20 京都牝馬S(GIII・阪神・芝1400m)
 ハナに立ったイベリスが後続の追撃を振り切って逃げ切りました。3歳春のアーリントンC以来、ふたつめの重賞タイトル獲得です。フィリーズレビューなど5つの芝短距離重賞を制覇したベルカントの半妹で、父はサクラバクシンオーからロードカナロアに替わりました。母の父ボストンハーバーは米2歳牡馬チャンピオン。種牡馬としてはパワー型の短距離タイプで、大きな馬格と豊富な筋肉量を伝えました。シアトルスルー系だけに切れるタイプではなく、スピードの持続力が持ち味です。半姉ベルカントと本馬はその特徴をよく受け継いだといえるでしょう。前走の阪神Cに比べると楽なペースで逃げられたのですが、楽逃げというほどでもなく、自分の競馬に徹して能力をしっかり出し切れたことが勝因です。

今週の血統注目馬は?


・2/28 中山記念(GII・中山・芝1800m)
 中山芝1800mに強い種牡馬はロードカナロアで、連対率27.5%。2011年以降、当コースで産駒が20走以上した51頭の種牡馬のなかで第1位です。中山記念にはケイデンスコールとパンサラッサの2頭が登録しています。前者は京都金杯を勝ってここに臨み、後者は同じ小回り芝1800mのラジオNIKKEI賞でバビットの2着となった経験があります。どちらも馬券圏内に食い込む可能性があるでしょう。

今週の血統Tips


 英愛チャンピオンサイアー12回のガリレオは、父の「14回」を射程に収め、23歳にして現役種牡馬なので、新記録を樹立することは間違いないところです。日本にも多くの産駒が入ってきていますが、いまだに重賞を勝ったことはなく、ヴィルジニアのチューリップ賞4着が最高着順です。真に優れたガリレオ産駒はクールモアグループが独占している、という事情があるにしろ、物足りなさは否めません。

 ただ、息子たちは健闘しており、フランケルが8勝、ニューアプローチ、ケープブランコ、グレンイーグルスが1勝ずつ挙げています。そして先週、テオフィロ産駒のテリトーリアルが小倉大賞典を勝ちました。サドラーズウェルズ-ガリレオの親仔は、重い、切れない、スピードがない、という傾向が見られますが、たとえばフランケルなどはこの部分がだいぶ改善されています。テオフィロはフランケルと同じ「ガリレオ×デインヒル」という組み合わせですが、フランケルほどのスピードはありません。小回りの芝1800〜2000mなら今後も一発が期待できます。

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netkeibaでもおなじみの血統評論家・栗山求氏が血統の面白さを初心者にもわかりやすくレクチャー。前週の振り返りや、週末行われるレースの血統的推し馬、豆知識などを通して解説していきます。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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