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【中山記念予想】格上タイプの強い中山記念

  • 2021年02月23日(火) 12時00分

前走重賞出走馬がカギとなるか…


 中山記念は別定GIIだけあって、格上タイプが強い。

 過去10年は前走GI組が[6-5-3-24]、香港GI組を足すと[7-6-4-30]で馬券に絡んだ馬の半分以上を占める。一方で前走オープン特別以下から馬券に絡んだ馬は1頭しかいない。

 前走GII・GIII組は合わせて[3-3-6-39]。この組は2つに場合分けして考える必要がある。

「前走GII・GIIIで負けてきた馬」だと[1-2-4-33]。このパターンから馬券に絡んだ7頭は、すべてその時点で別定定量GIIかGIの優勝歴があった。

「前走GII・GIIIを勝ってきた馬」は4頭が馬券に絡んでいるが、うち3頭が前走で重賞初制覇と対照的だ。

 整理すると、中山記念でチャンスがあるのは「前走海外を含むGI出走馬」「前走GII・GIIIを勝ってきた馬」「過去にGIか別定定量のGII勝ちがある前走GII・GIII出走馬」ということになる。互いのグループどうしでは先に挙げたほうが有望と思っていただいていい。

 今年の登録馬だと前走GI(Jpn1は含まず)出走馬がバビットのみ。前走GII・GIIIを勝ってきたのがケイデンスコールとヒシイグアス。過去にGIか別定GII勝ちがあるのはバビットのほかゴーフォザサミットだけ(ただし3年前)。

 こうなるとちょっと絞れ過ぎというか、さすがに別パターンの馬も入ってくるような気がするのだが、せっかく絞れているのだから少ない点数で勝負してもよいかもしれない。あるいは1、2着部分をコンパクトにして3着総流しの3着荒れ待ちというのも手か。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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