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【フィリーズレビュー予想】内枠と決め脚を重視して高配当狙い!

  • 2021年03月07日(日) 18時00分

■フィリーズレビュー(GII・阪神芝1400m内)フルゲート18頭


★3行でわかる! フィリーズレビュー 攻略の糸口

1.波乱傾向のかなり強いコース&レース。高配当も狙える。
2.内枠有利差し優勢鋭い決め脚のある馬を高く評価!
3.強いのは距離短縮組。勝つのは当日マイナス体重の馬。

データ特注推奨馬
 ★ベッラノーヴァ

 クラシックにあまり繋がらないことでおなじみ、桜花賞トライアルのフィリーズレビュー。だがそのぶん、馬券的な面白さはかなりのもの。順当に決まるケースがほとんどないレースなので、今年も「高配当シフト」で臨むのをオススメしたい。同じ桜花賞のステップレースでも、堅く決着する傾向の強いチューリップ賞とは好対照である。

 大きな特徴といえるのが、コース傾向に忠実なこと。阪神芝1400m内は「ハッキリと内枠有利」かつ「差し優勢」のコースなので、馬番01〜06番に入った馬や、鋭い決め脚のある馬は、人気薄でも軽視は禁物だ。前走で最速上がりをマークしていた馬は、それだけで狙ってみる価値あり。それが芝1600m戦でのものならば文句なしだ。

 あとは、距離短縮組の強さや、レース当日の馬体重が前走からマイナスだった馬の活躍なども目立つポイント。データ特注推奨馬には、現時点での買い材料がもっとも多い、ベッラノーヴァをあげている。収得賞金400万円なので抽選となるが、出走が叶えばかなり面白い存在となりそう。確実に出走可能な馬では、阪神ジュベナイルFの6着馬であるオパールムーンも注目株である。

【コース総論】阪神芝1400m内 Aコース使用

・コースの要所!

★やや波乱傾向が強めのコース。中穴から入る馬券に妙味がありそうな気配。
★内枠有利かつ外枠不利。内枠である馬番01〜06番は「超」がつくほど優秀。
★内回りながら差し優勢。決め脚の鋭さが、高いレベルで要求されるコース。





 つい先日に阪急杯が行われたばかりの、阪神芝1400m内。その際にも、かなり波乱傾向が強いコースであると強調している。10番人気のミッキーブリランテが2着に激走したのも、まったく意外ではない。人気別では、中穴である4〜6番人気の内容がとくに優秀で、7〜9番人気や10〜12番人気あたりも十分に買える内容。レース数も多いコースなので、コレは絶対に覚えておいたほうがいい。

 次に枠番だが、「内枠が圧倒的に有利」という結論に。内枠である馬番01〜06番は、中枠や外枠に比べて格段に高い信頼度を誇っている。さらに、単勝適正回収値115.4、複勝回収値99、ギャップ値プラス0.4と爆発力も文句なし。逆に外枠である馬番13〜18番に入ってしまうと、かなり厳しい戦いとなる。1着軸や連軸で狙う馬については、ひとケタ馬番が欲しいところだ。

 最後に脚質だが、内回りコースでの短距離戦であるにもかかわらず、差し優勢のコース。勝率や連対率は、4コーナーを7〜12番手で回った中団待機組がもっとも高く、単勝適正回収値も100の大台を突破している。先行勢は1着よりも2着、2着よりも3着のほうが多いように、「前々でよく粘るも2〜3着」というパターンが多い。アタマで狙うにはあまり適していないので、注意が必要といえる。

【レース総論】フィリーズレビュー(GII) 阪神過去10回

・レースの要所!

★1番人気は弱いが2〜3番人気は好内容。7〜12番人気の穴馬も買う価値は十分。
★枠番は内枠有利で脚質は差し優勢とコースデータの内容に忠実なレース結果。
★芝1600mからの距離短縮組が好成績。前走GI組と前走1勝クラス組もプラス。
★1着馬のほとんどが、マイナス体重での出走。3月生まれと栗毛も要チェック。










 レースの平均配当は、単勝1054円、馬連1万1327円、3連複3万9878円という高さ。順当決着だったのはカラクレナイが制した2017年くらいのもので、波乱となるケースのほうが圧倒的に多い。1番人気が[2-2-0-6]と不振なのも、このレースが荒れる要因のひとつ。ただし、2〜3番人気は買う価値が大アリなので、荒れそうな雰囲気であっても、バッサリ切り捨てるのは避けたほうがいい。

 人気薄では、7〜9番人気や10〜12番人気を積極的に狙っていきたいところ。トータルすると[3-4-6-47]で連対率11.7%、複勝率21.7%と、人気薄とは思えないほど好走率が高い。さすがにそれ以下となると信頼度はガクッと落ちるが、13番人気で2着に突っ込んできた例もある(2014年ニホンピロアンバー)ので、無視はできない。人気薄の取捨が勝敗を決めるといっても過言ではないので、しっかり精査すべきだ。

 次に枠番だが、こちらはコースデータ以上に内枠有利。勝率、連対率、複勝率のいずれもぶっちぎりのトップで、単勝適正回収値158.3、ギャップ値プラス0.9と人気薄での激走率もきわめて高い。また、脚質についても傾向はコースデータとほぼ同じ。勝つのは中団から差した馬で、上がり最速馬は勝率45.5%、連対率63.6%、複勝率81.8%という鉄板級の信頼度である。差し馬が勝ち、先行勢が2〜3着に残るというイメージでいいはずだ。

 前走距離別成績では、芝1600mからの距離短縮組が好成績。戦ってきた相手の「質」もあるのだろうが、信頼度と回収値の両面において、前走芝1400m戦出走組を大幅に上回っている。逆に、前走で芝1200m戦に出走していた馬は[0-0-0-29]と全滅。こちらは人気馬でも、スパッと「消し」が正しいジャッジとなる。前走がダート戦だった組も、基本的には手出し無用である。

 決め脚の鋭さが要求されるコース&レースでもあり、前走での上がりが最速だった馬はかなりの好成績。過去10年の勝ち馬のうち半数が、この条件をクリアしていた。なかでも目立っているのが、「前走芝1600m戦で最速上がり」だった馬の好成績で、勝率60.0%、単勝適正回収値484.5という驚異的な数値をマーク。出走数はそれほど多くないが、出てきたら無条件で「買い」のパターンだ。

 前走クラス別でもっとも存在感を発揮しているのは、前走1勝クラス出走組。馬券に絡んだ馬の半数近くがここから出ているのだから、今年も活躍が大いに期待できる。ただしこちらは、前走で5着以内だった馬だけを狙いたい。そして前走GI組も、複勝率32.0%と高信頼度。勝率や単勝適正回収値が低いので、1着よりも2〜3着で狙ったほうが、おそらく好結果を呼び込めることだろう。

 荒れるコース&レースなので、アノマリー系データも3つをご用意。なかでも注目は、レース当日に「マイナス体重かどうか」だろう。過去10年の勝ち馬は、そのほとんどが前走からマイナス体重での出走。ここまで続くならば、今回もマイナス体重の馬を1着で買うのが正解だ。あとは、3月生まれの馬や栗毛の馬もなぜか強い。最後の最後で迷ったときには、このデータでふるいにかけていただきたい。

 最後に騎手関連データだが、こちらは継続騎乗組の好内容がやや目立っている程度。信頼度は乗り替わり組とほとんど変わらないのだが、単勝適正回収値100.2、複勝回収値106と、爆発力は雲泥の差だ。少なくとも、人気薄を狙うならば継続騎乗組のほうがベター。鞍上が乗り替わる馬は、2〜3番人気など人気サイドで狙ったほうがいいだろう。

【血統総論】


 血統面では、ダイワメジャー産駒、ハーツクライ産駒、スクリーンヒーロー産駒、ブラックタイド産駒をプラス評価の対象とした……のだが、今年はこれらがまったく出てこない可能性が高い。そうなると相対的に高評価となるのが、複勝率が33.6%と高いロードカナロア産駒あたりか。回収値もなかなかの高さで、これならば人気薄での激走も期待できそうである。

★出走想定馬 総論×各論

 本稿執筆時点で出走の意向が把握できているのは、フルゲートを大幅に上回る23頭。日曜日に発表される特別登録では、さらに頭数が増えている可能性が高い。収得賞金900万円以上の馬が10頭近くいるので、1勝馬にとってはかなり狭き門となりそうだ。ここで高く評価した馬が除外される可能性が高いのは、どうかご承知おきいただきたい。

 トップ評価は、データ特注推奨馬にもあげているベッラノーヴァ。「前走芝1600m戦で最速上がり」という条件を満たしている、現時点では唯一の存在だ。鋭い決め脚のあるエピファネイア産駒で、丸山騎手が継続騎乗する見通しであるのも、人気薄になるならばプラスに働く材料。狭き門をくぐり抜けて、ぜひ出走してもらいたい。

 二番手評価にオパールムーン。ファンタジーSで2着、阪神ジュベナイルFで6着というのは、ここでは大威張りできる実績だ。器用さがなく、後方からのレースになりがちなだけに、差し優勢のコースは大きなプラス。複勝率や複勝回収値が高いローテであることや、3月生まれであることなども強調材料といえる。

 三番手評価にシゲルピンクルビー。果敢に参戦した阪神ジュベナイルFでは17着に惨敗しているが、今回の相手関係ならば通用する可能性あり。こちらも1勝馬なので、最大の敵は「除外」だが、そこさえクリアできれば何とかなっておかしくない印象だ。うまく内枠でも引いて、前々で流れに乗れそうな組み合わせになれば、一発あるかも。

 以下はエイシンヒテン、ヨカヨカ、クープドクール、フォティノースという評価の序列ではあるのだが、出走馬だけでなく人気もサッパリ読めていないのもあり、最終的にはかなり入れ替わるはず。「1番人気が弱く2〜3番人気が強い」といった点も加味しつつ、ホームラン級の高配当が狙えそうな買い目を構築したいところだ。この大混戦が順当に決まるならば、それはそれで諦めがつく。


■総論×各論・先々週の馬券回顧



だからネタはいらんというに(#^ω^)ビキビキ

10インディチャンプについて「強いけど適性が合わないので過信禁物」という扱いをしていたので、2〜3着に取りこぼすパターンを狙い打ち。ご覧のとおり、08レシステンシア、06ミッキーブリランテ、13ジャンダルムもしっかり拾えている馬券でございます。

そうしたら10インディチャンプ、いかにも差せそうなのに差せず、ハナ差で4着に惜敗するというね(血涙)。またしてもアタイ、大きく儲けるチャンスを生かせなかったでござるよ。今回はさすがに当たると思ったんだけどなあ……。

※コース&血統データは2016年以降、レースデータは2011年以降が集計対象です。
※ギャップ値(G値)は、当該条件における「平均人気−平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、優秀な内容となります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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