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先週の出来事、そして今週

  • 2021年03月12日(金) 12時00分

金鯱賞での注目ポイント


 持続化給付金の受給者数(調教師・騎手・調教助手・厩務員)が公表され、JRAの会見及び、調教師会・騎手クラブからのコメントが出されましたが、これで終わりなのか?それともさらなる動きがあるのか?正直、よくわからない状態…。

 よって人によっては、これで終わりと見る方もいれば、私の競馬好きの知人の中には、「返せば終わりの話?!しかも最初の報道にあった調教助手だけでなく調教師や騎手も受給していることにさらに腹が立って、先週から馬券を購入するのも競馬を見るのも止めたよ」とラインを送ってきた方も。

 確かにコメント発表だけを見ると、(ごめんで済んだら警察いらん)と比喩されても不思議のない状況…。

 今回の件、個人的に1番の損失は、私の知人のように競馬を純粋に楽しめない状況となる方を作ってしまったことだと思え、それだけに最終的に競馬ファンの方々が納得する形で、この問題を早く解決して欲しいと願います。

 さて先週の弥生賞ですが、2歳王者ダノンザキッドが負けてしまう結果に。

 当日はイン先行有利の馬場に加え、スローペース。しかも馬場もユルイ状況。またホープフルSの際も最後モタモタッとしたようにスパッと反応するタイプではない所も影響したように思えました。ただ最後は伸びていますし、馬体は良い馬。皐月賞当日の馬場状態にもよるとは思いますが、個人的には今回の走り=大物感が薄れたと結論付けるのは早い気もしています。

 さて今週はデアリングタクト始動となる金鯱賞。JCでは最後の直線で初めて内にモタレて垂れ、この点において、1.一線級の古馬相手とあって道中脚がたまりにくい状況となったことが影響したのか?2.それとも年齢と共に距離適性がでてきたのか?3.はたまた左なのか?と、レース後の電話インタビューの際、杉山調教師は分析されていました。よって今回の金鯱賞では、勝ち負けもそうですがJCの際に残した疑問の分析もレース後に見るべきポイントだと個人的には感じています。

 また追いきりの様子から具合の良さを感じたのはブラヴァス。新潟での重賞勝利の際は、まだまだ体のバランスが取れない走りでしたが、今回の追いきりでは体幹がシッカリとし、バランスの良さと迫力を感じます。個人的には左まわりの方が折り合い面もスムーズに思え、その点にも期待しています。

 それでは皆さん、週末はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。

 ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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