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【金鯱賞予想】ディープ直仔とディープ孫だらけの金鯱賞

  • 2021年03月12日(金) 19時00分
今週末は金鯱賞!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

中京芝2000mで好走するキングマンボ系


 先週のチューリップ賞、弥生賞はいずれもキングマン産駒を本命にして的中(どちらも対抗が1着)。キングマン産駒は先週のチューリップ賞がJRAのレースで重賞「初」勝利。弥生賞はJRAの2000mでは産駒が「初」連対。血統を研究していないと「JRAでの産駒のサンプル、データが揃ってないからわからない」となるのかもしれません。が、キングマン産駒は海外でも走っていますし、キングマンと似たタイプの血統馬は世界中の競馬、JRAの競馬にもたくさん出ています。血統と競馬を見続けている者からすればサンプルには事足りていました(もちろん競馬と競走馬にまったく同じ状況は二度とないことも事実ですが)。

 血統を研究する意義は「似たような血統や系統から戦歴を類推できる」こと。もっといえば「血統を知らない人でもわかるサンプルが揃いすぎてからでは遅い」のです。

 たとえばディープインパクトの血を持つ馬の扱いも、ここ数年で緩やかな変化を遂げるでしょう。単純に「父ディープ産駒」というパターンに関しては0になるレースも増えるのがこれからの時代です。しかし、ディープインパクトの血はこれからも「孫」へ大きな影響力を及ぼします。ディープの孫時代が本格的に到来するのは間もなくです。

 金鯱賞が行われる中京芝2000mの舞台も「母父ディープ」が今後ますます存在感を発揮することでしょう。というのも同コースは「父キングマンボ系」が有利なレースパターンになりやすいからです。

 中京芝2000mでキングマンボ系が走りやすいのは、金鯱賞に限らず、古馬混合の中京芝2000m重賞の基本傾向。そのことは今年初めの同コース重賞、愛知杯でも8人気で3着に走った父キングマンボ系のウラヌスチャームを本命に推奨する際に書いたことでした。

 昨年の金鯱賞も父キングマンボ系は3頭出走。このうちの2頭サートゥルナーリアが1着、ダイワキャグニーは6人気で3着。

 また、キングマンボ系は母系の影響を受けやすい引き出し型種牡馬ですから、母系も日本の芝中距離GIに強い血統、実績の馬がベター。

 母父ディープの繁殖は優れた馬が多いですから、必然的に金鯱賞のニックス配合となりそう。父ディープ産駒自体はいなくなることも、結果として「母父ディープ」が走りやすくなることに繋がりそうです。

 ブラヴァスは父がキングマンボ系のキングカメハメハ。母父はディープインパクト。母は名牝ヴィルシーナ。牝馬三冠レースでは三冠馬ジェンティルドンナ相手にすべて2着。秋華賞ではハナ差の2着。古馬になってからはヴィクトリアマイルを連覇。競走能力の素晴らしさに加えて、きょうだいにはシュヴァルグラン、ヴィブロス。牝系自体の実績も優秀で競走成績も優れている馬は、繁殖成績の成功確率も高くなります。今回はGIクラスの対戦相手ですが、もう一段階の上昇も期待できる血統。

 キセキも父がキングマンボ系のルーラーシップ。母父はディープインパクト。母の姉にオークス馬のダイワエルシエーロ。キングマンボ系にクラシック実績がある母方との配合は当レース、当コース重賞向き。加えてトニービンを持つことも当レースには相性がよく、2年前に5人気で2着のリスグラシュー、金鯱賞で4度馬券になり同コース重賞の中日新聞杯も勝利したサトノノブレスもトニービンの血を持つ馬。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の金鯱賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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