スマートフォン版へ

ゴドルフィンの関係者から「楽しかったか?」 この言葉で決意を新たに /ドバイより

  • 2021年03月19日(金) 12時01分
挑戦者

▲憧れのゴドルフィンの作戦会議の様子 (提供:坂井瑠星)


3/27(土)のドバイゴールデンシャヒーンに挑むため、ジャスティン(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)とドバイ滞在中の坂井瑠星騎手。本番を前に、現地でのレースの騎乗依頼もたくさん舞い込んできている坂井騎手ですが、中でもうれしかったのが、憧れのゴドルフィンからの騎乗依頼。今回はそのレースの結果報告です。

※このコラムは無料でお楽しみいただけます

ゲートさえスムーズなら2着も…技術不足を痛感


 netkeibaをご覧のみなさん、こんにちは。坂井瑠星です。

 前回のコラムで書いた通り、11日にメイダン競馬場で行われたレースで、あの“ゴドルフィン”のロイヤルブルーの勝負服を着て騎乗しました。

 小さい頃から憧れていた勝負服を着た自分の姿を鏡で見た時は、とても不思議な感覚でした。

 この感覚は2016年3月の、プロの騎手としての初騎乗の時以来です。あの時は、まさか自分が5年後に、メイダンでこの勝負服を着ているとは想像もしていませんでした。

挑戦者

▲憧れの勝負服を着た自分の姿 (提供:坂井瑠星)


 今から5年後には、良い意味で想像ができないような自分になっていたいです。

 僕が今回騎乗したReal Worldは前走3着ということもあり、レーティングトップタイで上位の評価でした。(ドバイでは馬券の発売がないので人気がわかりません)

 もちろん過去のレースVTRはチェックしましたが、全てのレースで出遅れていたので、スタートさえ決まれば良い勝負になるのではと思っていました。

挑戦者

▲パドックの様子 (提供:坂井瑠星)


挑戦者

▲返し馬、ターフビジョンにはゴドルフィンの3頭が映し出されている (提供:坂井瑠星)


 しかし、やはりゲートが上手く決まらず中団からの競馬に。最後の直線で脚は使ってくれましたが、結果は前と離された4着でした。ゲートさえスムーズなら2着には来れたレースだったので、改めて自分の技術不足を痛感させられたレースでした。

挑戦者

▲レース後の様子 (提供:坂井瑠星)


 それでもレース後には調教師のサイードをはじめ、関係者の多くの方から「楽しかったか?」という言葉をかけていただきました。

 もちろん楽しんで競馬には乗れたのですが、結果を残せなかったのが悔しいし、申し訳ないという気持ちが一番です。いつか自信を持って「楽しかったです!」と言えるように頑張っていきます。

挑戦者

▲サイード調教師と (提供:坂井瑠星)


 このレースには周りの方々の多くのサポートのおかげで騎乗することができました。

 まずは乗せていただいたゴドルフィンの関係者の皆様、今回の遠征を許可してくださった矢作先生、そしてサイードの厩舎で調教から乗れるようにお願いしてくれたオイシン(マーフィー騎手)、現地のエージェント、チームジャスティンの通訳として帯同してくれている安藤さん、その他にも数え切れないくらいの多くの方々のおかげです。

 僕が良いジョッキーになることが恩返しにもなると思うので、より一層努力していきたいです。

 今週も金、土、日で計8頭の騎乗依頼を頂きました。良い結果を残せるように頑張ります!

1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング